高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

宇和島の石鹸屋だより 8月31日記

2019-10-02 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
愛媛県宇和島市 八坂石鹸の増田明宏です。

雨、雨、雨、今年は、雨が多いですね。
しかも大雨。石鹸屋(粉石けんを製造している)としては
湿気と熱が天敵ですから大変苦労しています。
毎年梅雨になる前に在庫をして その後に備えているのですが
最近は、時期が長くなり7~9月一杯粉石けんが作れないことになります。

植物性の廃油をリサイクルして釜で2日程焚き上げ、石けんを作ります。


出来上がった石けんの良いところだけ取り出し炭酸ナトリウムや芒硝を混ぜ合わせ、
床に流し、チュッブ状にして自然乾燥をします。
温度が高かったり、石けんの水分が多かったりすると、中々乾きません。


一週間ほどして粉になるかなと思い
チップにした石けんを粉砕機に入れ、粉にしてみても、
砕いて細目に通す時 細目に引っ付いてふさがり細目の穴が詰まり
粉がスムーズに出来ません。
詰まったらモーターを止め細目を掃除するのですが、
すぐに又詰まり、止まります。
その繰り返しで粉にできません。
水分を減らし炭酸ナトリウムを多くしても同じです。
そんな訳で最近は、6~9月中は粉石けんを作らなくなっています。

固型石鹸や液体石けんは、問題なく製造していますが、
自然に近い場所や状態で作っていますから大変な労働です。
リサイクル石鹸類をよろしくお願いします。


※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2019年10月号より転載しました。
コメント
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