高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

にこにこ通信 2月6日記

2020-02-19 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
南国市 井上農園の井上正雄です。

2月5日、早生稲の田植用育苗のため、
籾の塩水選とフロの湯に浸けて籾の消毒をするため温湯浸法を行なった。
慣行栽培では農薬の液に浸けると簡単に消毒が出来て30分もかからないが、
農薬を全く使用しないやり方だと、
毎年この方法で籾の芽が煮えないかと
60℃で8分の時間を守るため命がけで行なっている。
温度と時間をぴったり守らないと、
籾の生命を守りながら病気や害虫の被害を受けない様にするやり方はほかにない。
時間と温度のしんけん勝負である。

この様に早くも田植の準備を始めなければならない時に、
2月4日の高知新聞朝刊を見た方はご存知の様に、
私たちの住むすぐ近くに県外の太陽光発電を設置するため、
昨年の7月より業者が通知をしてきて説明会を12月に行なってきた。
我々はこの設置場所は、前の地主が昭和57年より
田の内(中)へ産業廃棄物を捨てて埋め立てしてきた土地だと
何10回も反対をして遊水地帯を守ろうとしていた土地だと話しても、
全く聞き入れず、今月下旬からでも設置工事をすると計画書を出してきたので、
南国市長に反対の協力を頼みに行ったが、
今の所反対の法律がないので困っている。

(高知新聞 2020年2月4日より転載)

このまま工事を始められると、
昨年長野県の千曲川の堤防が切れて
数万件の住宅が浸水した様になりかねない。
それは大雨がいつどこで降るのか
全く想像がつかない時代になったからだ。
私の説明の仕方が下手くそで意味がわかりにくいが、
上から流れてくる内水の水が発電設置によってせき止められるからだ。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2020年3月号より転載しました。
コメント
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