高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

天竺舎だより 2月8日記

2020-02-26 09:00:00 | 生産者からのメッセージ

 津野町 天竺舎の雨宮智子です

(太陽)道具はいろいろあるけれど、
肩がイタイ、腕がイタイ! 手入れもタイヘン……

(月)お茶は何がお好みで?
干柿・おかき・きんかん・干芋・ビスケット
お茶のお供もいろいろあるよ。
もちろん本も!

雪も氷も見ないうちに立春がすぎてしまった
冬の間の恒例の仕事にあけくれています。
家の上と下の斜面の草刈り手入れです。
耕作地の周囲の我家の耕作放棄地のその外側。
耕作放棄地は草地ですが、その外は木や竹がはえたり、蔓草が繁っていたりしています。
そこを、そこそこの樹立ちと草地にしておけば少しは獣害も防げると思って。
そして何より“人が住んでますよ!”と主張―誰に対してかな?猿かな?-するために。

“人が住む処”を広げていくと、
あれ、ここは昔、段々畑だったのだとわかる石垣が多く残っています。
その石垣もイノシシが崩していったり、ツル草にこわされたり、
……年月による風化は大したものです。
我家もそのうち森林にのまれて、こんな風になっていくのだろうと思いました。
でも、少なくとも今は“人の住む処”!

石垣そうじ中
「ここらにクチナシの樹があったのにな…切ってしまった?…」

さすが四国、というか高知、
照葉樹がスクスク育ち、小さい芽もたくさん生えています。
杉やひのきを全部切っても、結構山は年中“緑の山”でしょう。
何メートルにも伸びたものは適当な高さに切っていきます。
翌年には切り口付近から新しい枝が伸びていて、それをそろえていくだけ。


季節が季節なので、椿の木は花盛、花もたくさん、つぼみもたくさん。
こういう木はなかなか切れません。
花が終わってからにしようと先延ばしにして、
結局、今年も同じ木の下で迷うことになりました。
ゴメンナサイ、またのびてねと手を合わせて切ったものもあります。
花枝を持ち帰って花びんに差して眺めております。
ずっと眺めていると椿にもいろいろあることがわかり、図鑑を開いてみました。
伊豆の椿の森のトンネルの写真がありました。
こんなにしたらきれいだろうな…と思いはするものの、
それは同時に、お猿の遊園地にもなるわけで……。
でも、椿だけはうまく残していこうと思うこの頃です。

そんなこんなしているうちに、もう2月、
ジャガ芋の植えつけをしている人もみました。
畑の方も少しはやらなくては……。
今年も、お山のそうじは6割方で終止符を打つことになるのかな。

おわび
3月からしばらく留守にしますので、
天竺舎をお休みさせていただきます。
勝手をお許し下さい。(秋ごろ、再開予定。)

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知せ』2020年3月号より転載しました。
コメント
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