高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

心にとどめておきたい「養生訓」の言葉 その6(最終回)

2021-05-17 09:00:00 | 連載
高知市朝倉 よもぎ鍼灸院の辻恵子です。

心にとどめておきたい「養生訓」の言葉
              その6

「養生訓」は、
生活の様々なことについて記されています。

その中でも飲食についての記述は多いと言えます。
それは、
“人の身は、
天地から元気を受けて生まれてくるけれども、
生まれたあとは、
飲食によって養っていかなければならない。
したがって、養生の道は、
まず胃腸を整えることが要となる”
「節度ある飲食こそ基本」
という身体観が基本となっているからです。

生まれたときに持っているものを“先天の気”、
生まれてから身につけていくものを“後天の気”とよびます。

「養生訓」は江戸時代のハウツーものでもあり、
鍼灸や漢方の基本となる
身体観を楽しむことのできる書物でもあるのです。

*「養生訓」は江戸時代に貝原益軒によって書かれた“生活指南書”です。


※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2021年5月号より転載しました。
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