
心にとどめておきたい「養生訓」の言葉
その6
「養生訓」は、
生活の様々なことについて記されています。
その中でも飲食についての記述は多いと言えます。
それは、
“人の身は、
天地から元気を受けて生まれてくるけれども、
生まれたあとは、
飲食によって養っていかなければならない。
したがって、養生の道は、
まず胃腸を整えることが要となる”
(「節度ある飲食こそ基本」)
という身体観が基本となっているからです。
生まれたときに持っているものを“先天の気”、
生まれてから身につけていくものを“後天の気”とよびます。
「養生訓」は江戸時代のハウツーものでもあり、
鍼灸や漢方の基本となる
身体観を楽しむことのできる書物でもあるのです。
*「養生訓」は江戸時代に貝原益軒によって書かれた“生活指南書”です。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2021年5月号より転載しました。