グレープフルーツの産地というと、
フロリダを思い浮かべますが、
フロリダ産が出回るのは11月~6月までです。
では、6月~11月はどうなるのかというと、
南アフリカ産のものが店頭に並びます。
しかし、実は私、
今まで南アフリカ産のグレープフルーツを
気にとめたことは一度もありませんでした・・・ ^^;
なぜかというと、6月~11月は、
国産のすいか、梨、ぶどうがおいしくなるので、
輸入果物のコーナーを注意深く見てこなかったから・・・。
これは、反省しなければなりません。
今年は本気で探しましたよ。
で、ついに発見!!
カットしていただいてみました。
「フロリダ産のものより、酸味が強い。」と言われますが、
そんなことはありません。
ジューシーで甘みも十分、
苦味はわずかに感じる程度です。
南アフリカは、日本と季節が逆です。
夏期は10月~3月、冬期は5月~8月ですが、
グレープフルーツの栽培が行われている東ケープ州は、
高度が低く、暖流が流れているため、温暖な気候で
栽培に適しています。
また、グレープフルーツの栽培には大量の水が必要なので、
オレンジ川の水を利用できるというのも
最大のメリットでしょう。
南アフリカでは、グレープフルーツの収穫は
4月~9月(秋から春先)まで続きます。
収穫から出荷、選別、梱包までが4日、
そこから28日かけて船で日本に向かいます。
到着後も、検疫・通関後、倉庫で14日ほど保管されて
やっと出荷されます。
つまり、産地で収穫されてから1ヶ月半かかって、
ようやく日本の店頭に並ぶ。
その時間を考えると、
6月~11月までが南アフリカ産グレープフルーツの供給期間
というのも納得がいきます。
さて、グレープフルーツは船で長い時間をかけて
輸送されてきますから、
腐敗やカビの発生を防ぐために、
防カビ剤が使用されています。
さらに、南半球から北半球に柑橘類を輸送する際には、
地中海ミバエの侵入を完璧に防ぐことにも
注意を払わなければなりません。
輸入果物の安全性は常に問題になりますが、
とりあえず私は、
南アフリカからはるばるやって来たグレープフルーツに
「長旅、ご苦労さまでした。」
と言ってあげたくなります。 (^_-)-☆