私の語学友は、インドネシア、インドの駐在を経て、
現在、南アフリカに住んでいるのですが、
時々、私の「お野菜センサー」にビビビっと来る
メールを送ってくれます。
「インドネシア語とアフリカーンス語では、
にんじんはwortel。
インドネシアと南アフリカではオレンジ色のにんじんが
売られていますが、
インドでは真っ赤なにんじんが売られていました。」
にんじんを表す言葉とにんじんの色(品種の違い)、
とっても気になります。
さあ、調べてみましょう!!
にんじんの原産地はアフガニスタン。
そこから、にんじんは西と東に分かれて旅立ちました。
西に広がったにんじんは、トルコで大いに発展し、
今の西洋種のにんじんの祖先が誕生しました。
そして、ヨーロッパに広がり、栽培が始まるのですが、
当時のにんじんは紫色をしていました。
今のあのオレンジ色のにんじんは、
17世紀にオランダで品種改良されたものなのです。
にんじん 西洋種
オランダ語で、にんじんはwortelと言います。
オランダの植民地時代があったインドネシアと南アフリカに
オレンジ色のにんじんが伝わり、
それを表す言葉も同じというのは頷けます。
(ただ、発音は異なるようです。)
さて、それでは原産地から東へ広がったにんじんは
どんな品種かというと、東洋種と言われるもの。
日本の金時にんじんもそのひとつです。
金時にんじん 東洋種
日本では明治以降、西洋種が主流となってしまいましたが、
インドで真っ赤なにんじんが売られているということは、
東洋種がまだ残っているということでしょうか?
今回もいっぱい勉強させていただきました。(^^)v
ところで、語学友からは時々厳しいチェックも入ります。
「ヒンディー語で、にんじんって何て言いましたっけ?」
私は、「ガージャルだと思いますけど。」と
さりげなくメールを返信しましたが・・・。
実は、大慌てでオンラインのヒンディー語辞書を
調べまくっていたのでした・・・ (@_@;)
私、昔はヒンディー語、勉強していたんだよなぁ・・・。
今は、24時間食べ物のことしか考えていないけど・・・。