袋井市の安井農園で開催された「メロンができるまでツアー」に参加しました。
メロンは種を蒔いてから約100日で収穫することができます。
これは3日前に植えたメロンです。
正確には種まきをし、根っこを出したものを植えて3日目という意味です。
こちらは3週間経ったものです。
さらに2週間経つと、こんなふうになります。
袋井の温室メロンの特徴は、この隔離ベッドです。
メロンは余分な水分を吸わないようにコントロールし、ストレスをかけることにより、
甘くておいしいになります。
隔離ベッドの土は、水蒸気の熱を使って浄化されるので、病気を防ぐことができます。
これが、水蒸気が通る穴です。
こちらは、冷暖房用の空気が通るビニールです。
温室内は、常に20℃~23℃を保つように工夫されています。
水やりは、なんと手作業。
水やりのタイミング、量は樹の様子を観察しながら、経験がものを言う作業です。
さらに1週間~10日経つと、かわいい果実が付いてきます。
葉っぱに書かれた数字は、受粉した日にちです。
さらに成長を続けます。
もっとも良い果実として1個だけ選ばれたものです。
網目がくっきりしたメロンがひもで吊るされています。
主な目的は、ヘタをT字型にきれいに残すためです。
そして、葉っぱが果実に当たらないようにするためです。
出荷まじかのメロンです。
脇の葉っぱが枯れ具合が収穫の目安となります。
さて、ここで温室の構造をご覧ください。
この温室は、スリークォーター型と言って、
南側の屋根部分が北側よりも大きくなっています。
さらに、ガラス温室が多い中、安井農園ではアクリル温室を使用しています。
アクリルの方が、ガラスよりも光が全体に行き渡るのだそうです。
ただ、このアクリルはドイツ製。
かなり高額です。
数年前に台風が立て続けに来た時は、この温室も被害に遭われたそうです。
袋井の誇り、クラウンメロンはこうやって栽培されています。
自分のためにではなく、大切な人のために買う特別な農産物。
生産者のご努力を多くの方に知っていただきたいと思います。