春キャベツもそろそろ終わりに差し掛かっているのでしょうか?
農家さんのSNSを拝見しても、畑で夏秋キャベツが成長する様子を
載せている方が増えてきました。
それなら、今のうちにずっと抱いていた疑問を解決したい!!
それは、春キャベツの軸は、どうしてあんなに太くて、硬いのかということです。
テレビの料理番組を観ていても、
「春キャベツの軸は硬いので、外してください。」
という料理研究家の方が結構いらっしゃいます。
自分自身を振り返っても、冬キャベツや夏秋キャベツの軸は
薄くそぎ切りにして、一緒に料理してしまうのに対し、
春キャベツだけは、軸を使ったきんぴらとかポタージュとか、
「軸のための食べ方」を常に考えています。
ハウス食品さんのHPに、
春キャベツと冬キャベツの軸の違いがよくわかる画像がありましたので、
拝借いたします。
春キャベツの軸の頑丈さが伝わってきます。
どうして、春キャベツだけこんなに軸が太いのか?
その理由を知りたくて、ずっと調べているのですが、
明確な答えを見つけることができずにいます。
私は、こんなふうに推測しているのですが・・・。
春キャベツが、他の時期のキャベツと大きく違う点は、
いくら温暖な地域で栽培されているとは言え、
冬の寒さの中、成長するということです。
そして、この太い軸は、葉脈の軸。
葉脈の主な役割は、次の2つです。
・水分や養分を運ぶ。
・葉を支える。
この赤い字で書いた部分を元に、こう考えました。
冬野菜は、冬の厳しい寒さに耐えられるように、
細胞内に蔗糖、ブドウ糖、果糖などを蓄積します。
そして、低温により、植物の呼吸は低下し生長速度が遅くなるので、
光合成で作られたブドウ糖は生長やデンプン合成に使われるのではなく、
細胞内に蔗糖などの形で蓄積することになります。
これが冬野菜が甘くなる理由です。
冬野菜なら、これでいいのでしょう。
しかし、春キャベツは冬の間も生長し続けなければなりません。
光合成で作られたブドウ糖をエネルギー源として生命活動を行い、
根から地中の水分や養分を取り込み、アミノ酸を作り、そのアミノ酸を組み合わせて、
成長に必要なたんぱく質や脂肪、ビタミンなども作り出す必要があります。
そのためには、水分や養分を運ぶ葉脈がしっかりしていなければ!!
それで、葉脈の軸が、他の時期のキャベツに比べてたくましくなったのでは?
と、推測したのですが、確証が得られません。
どなたか、植物の生長にお詳しい方がいらっしゃいましたら、
ご教授いただけると大変うれしく思います。
よろしくお願いいたします。