今日の日本テレビ「深イイ話」はええ話やったです。
阪神vs巨人がテーマだったんですが、巨人 江川の話と阪神 平田の話が実に良かった。
まず江川。
我々世代で巨人ファン以外は全員が嫌い（だったであろう）投手。
入団問題でこじれたから。
しかし、彼が奪三振を多く取れた裏にはイイ話があった。
三振を狙うとき。
その選手の最も得意とするコースにボールを投げること。
その心は、一番得意なコースだから絶対にバッターは振って来る。
それを押さえ込むためのボールを投げられたから三振が取れた。
そこにはハイリスクも潜んでいる。
一番得意だからこそ、一発を打たれることもあった。
でも三振を狙うためにそこに投げる。
なかなか深いですな。
そして思わずホロリと来たのが阪神 平田勝男。
守備の名手で打撃面では送りバントの名手。
いつも送りバントをするから、自分の子供も野球をするときについバントしてしまっていたらしい。
引退試合はちゃんとヒットを打って、野球の醍醐味を見せたいと、引退試合前のインタビューで答えていた。
そして最終打席。
試合は負けていて、前のバッター亀山が二塁打を打ったあと。
ベンチからの指示は「打て」
しかし平田は送りバントをする。
チームが負けていたから、送りバントをした。
その次の打者、オマリーのシングルヒットで亀山はホームインする。
最後まで「自分」を殺してチームの勝利を選択した平田の話に思わずホロッとしてしまった。
やっぱり野球は深い。
