雨過天晴

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そして時々飽きます

Finding Gabriel

2019-05-18 | 音楽
待望のアルバムがリリースされました。
ブラッド・メルドーの意欲作『Finding Gabriel』。



 
1. The Garden
2. Born to Trouble
3. Striving After Wind
4. O Ephraim
5. St. Mark Is Howling in the City of Night
6. The Prophet Is a Fool
7. Make It All Go Away
8. Deep Water
9. Proverb of Ashes
10. Finding Gabriel

Brad Mehldau (p, synth, Fender Rhodes, org, Morfbeats gamelan strips, shaker, handclaps, xyl, ds, vo)
Becca Stevens (vo)
Gabriel Kahane (vo)
Kurt Elling (vo)
Ambrose Akinmusire (tp)
Michael Thomas (fl, ax)
Charles Pillow (ss, as, bcl)
Joel Frahm (ts)
Chris Cheek (ts,bs)
Sara Caswell (vln)
Lois Martin (vla)
Noah Hoffeld (vc)
Aaron Nevezie (Korg Kaoss Pad)
Mark Guiliana (ds, e-ds)

この作品楽しみだったんです。
事前にYoutubeに動画がアップされていたのですが、久しぶりにメルドーのはっちゃけた楽曲だったんですよ。
以前マーク・ジュリアナとのユニット、メリアナ(Mehliana)で2014年に発表したアルバム『Taming The Dragon』以来の勝負作ですね。

 
これ、リリースされた当時に私は
「ん・・・・????」
となった作品。
二人で大阪でライブあったんですが、ちょっと行けませんでした。
今ひとつ感じられなかったんですよね。
しばらく寝かせて、後で聴いた時に、
「なぜ、あの時にライブ行かなかったんだ・・・・」
と悔やんだものです。

それ以来ですかね「エレクトリック・メルドー」。
ジュリアナも参加してくれて本当にありがとう。

本作は聖書から旧約聖書「ダニエル書」にあらわれる大天使ガブリエルにインスピレーションを受けて作られた作品。
それを聞いて改めてジャケットを見てみると、ごっちゃ具合が仏教で言うところの曼荼羅チックですね。
MVにもこの絵が出てきますがなかなか味わい深い。

メンバーもジュリアナ以外にもヴォーカルでベッカ・スティーブンスやカート・エリングなど、また私の好きなトランペッターのアンブローズ・アキンムシーレも参加しています。
アキンムシーレもメルドーとの共演が最近多いですしね。

10曲収録されていますが、2,4,10曲目はメルドーの一人演奏(いろんな楽器を)。
5,8曲目はストリングス隊との共演。
1,6曲目は管楽隊との共演。
という具合に、色んな味が楽しめます。

実はヴォーカルが相当効果的で、それがなるほど聖書を背景にしている部分だと思いました。
スティーブンスも久しぶりに聴きましたがイイですね。
そして何よりジュリアナのビートが効いたドラムスがイイ。
本当はジュリアナの今年のアルバムを先にレビューしようと思っていたのですが、ごめん、こっちの方がイイ。
メルドーもシンセを多彩に操っていますが、その微妙な揺れ具合がこの作品の色付けを決めています。
やはり天才。

今の所今年の私のベスト盤。





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