雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

Star People Nation

2019-05-24 | 音楽
暑いですね。

我が家、引っ越しの際に20年選手だったエアコンを廃棄しました。
2月だったので引越し後になくてもまあ過ごせましたが、もう無理。
なので先日買いに行きました。
ついでに同じく20年選手の洗濯機も購入。
明後日搬入されます。
どちらも今の家電だと静かなんだろうな。
楽しみです。

さてトランペッター セオ・クロッカーの3年ぶり3rdアルバムが発売されました。
『Star People Nation』。



 
1.Have You Come to Stay
2.Getaway Gold (Feat. Rose Gold)
3.Subconscious Flirtations and Titillations
4.Wide Open
5.Portrait of William
6.Just Let It Ride
7.Crestfallen
8.The Messenger (feat. ELEW)
9.Alkebulan (feat. Eric Harland and Kassa Overall)
10.Understand Yourself

Theo Croker (tp, synth, prog, seq)
Irwin Hall (as, bcl, afl)⁣
Kassa Overall (ds) ⁣
Eric Nathaniel (b)
Michael King (fender rhodes, p, hammond b3 org, mellotron⁣)
Davis Whitfield (fender rhodes)⁣
Eric Harland (ds) ⁣
ELEW (p)⁣
Rose Gold (vo)⁣
ChronDadda (vo)⁣

クロッカーの長年の活動の拠点であったNYからLAに移り住み、18ヶ月をかけて本作のレコーディングは行われました。
18ヶ月。
50〜60年代の有名な作品とかではとてもそんな時間をかけられませんよ。
自由で様々な表現が出来るようになった分、それだけの時間をかけないと表現したいものが作れなくなってきているんでしょうね。
近代ジャズマンも大変です。

クロッカーはジャズの枠を越えて、ロック、ファンク、アフロ、トリップホップ、フリー、スムースといったあらゆる要素を取り入れ、彼自身が”ダーク・ファンク”と呼ぶサウンドを実現してきました。
本作にあたってクロッカーは「黒人男性としての自身のアイデンティティを、ブラック・アメリカン・ミュージックの解釈にあてはめるのに30年の歳月が必要だった。」と言っていたそうです。
その思いがズバッと本作に入り込んでいます。

と言われれば当然期待値も上がります。
そしてその期待は裏切りません。
エレクトロをうまく使っていますが、ときにそれを外したアコースティックに注目させたり、ヴォイスも効果的。
様々な要素を盛り込む手法は同じではありますが、それがいい意味でスムーズに合わさっています。
そのあたりのアレンジの上手さがクロッカーが力を入れたところなんでしょう。


エリック・ハートランドと カーザ・オーバーオールのリズム隊も素晴らしい。
その上で奏でられるクロッカーをほんとにサポートしています。
とてもいい作品。

ジャズ
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