雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
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Blue Note Re:imagined

2020-10-19 | 音楽
今日は月曜なのに珍しくタイガース戦やっていました。
ペナントレースの期間が短い上に降雨で試合中止があったので、ツメツメなんでしょう。
選手も連戦続きで大変ですね。
そういや藤浪が162km/sを記録したそうです。
なかなかここ数年結果が出せていないのですが、中継ぎで1回もしくは2回を思いっきり投げて腕のふりを身につけてもらいたいですね。
応援するホークスのメンバーではないけど、せっかくの逸材はもっと伸びて欲しい。

さてとてもおもしろいアルバムと出会いました。
名門レーベルBluenoteの過去作カヴァーのコンピレーション・アルバムで『Blue Note Re:imagined』です。



 
1. Jorja Smith “Rose Rouge” – from St Germain Tourist (2000)
2. Ezra Collective “Footprints” – from Wayne Shorter Adam’s Apple (1966)
3. Poppy Ajudha “Watermelon Man (Under The Sun)” – from Herbie Hancock Takin’ Off (1962)
4. Jordan Rakei “Wind Parade” – from Donald Byrd Places and Spaces (1975)
5. Skinny Pelembe “Illusion (Silly Apparition)” – from Andrew Hill One for One (1969)
6. Alfa Mist “Galaxy” – from Eddie Henderson Sunburst (1975)
7. Ishmael Ensemble “Search for Peace” – from McCoy Tyner The Real McCoy (1967)
8. Nubya Garcia “A Shade of Jade” – from Joe Henderson Mode for Joe (1966)
9. Steam Down feat. Afronaut Zu “Etcetera” – from Wayne Shorter Etcetera (1965)
10. Blue Lab Beats “Montara” – from Bobby Hutcherson Montara (1975)
11. Yazmin Lacey “I’ll Never Stop Loving You” – from Dodo Greene My Hour of Need (1962)
12. Fieh “Armageddon” – from Wayne Shorter Night Dreamer (1964)
13. Mr Jukes “Maiden Voyage” – from Herbie Hancock Maiden Voyage (1965)
14. Shabaka Hutchings “Prints Tie” – from Bobby Hutcherson San Francisco (1970)
15. Melt Yourself Down “Caribbean Fire Dance” – from Joe Henderson Mode for Joe (1966)
16. Emma-Jean Thackray “Speak No Evil / Night Dreamer” – from Wayne Shorter Speak No Evil (1964) & Night Dreamer (1964)
17. Kan Sano "Think Twice" - from Donald Byrd Stepping Into Tomorrow (1975)

今回のコンピレーション・アルバムは英国で活躍するアーティストで構成されているのが面白い。
この手のアルバムなら多分ロバート・グラスパーを始めとしたBluenote在籍の米国アティスト中心となりそうなのに。
これについては英国のDecca Recordsが協力してくれたからです。
ここ数年の英国ジャズの隆盛の賜物ですね。

上記にすべての曲と演者、そしてオリジナルの作品をアップしていますが、ざっと見てウェイン・ショーター多いなぁ、っていうのとジョー・ヘンダーソンの『Mode for Joe』から2曲っていうのが興味深い。
もしかするとリメイクするターゲットを60年代と決め打ちだったのかも知れないですが(もちろん外れる曲もあります)、それぞれのアーティストにとってこの時代が一番リスペクトしているのかも知れませんね。
60年代半ばのBluenote。
ショーターやヘンダーソンの他にもハービー・ハンコック、マッコイ・タイナー、ボビー・ハッチャーソンなど綺羅星のスーパースターの名作がリリースされ、Bluenoteの第2黄金期ですからね。
ショーターのカヴァーが多いのはやはり曲の出来が相当良いからではないでしょうか。
この頃のショーターの曲はちょっと前のジャズ・メッセンジャーズでもいい曲が多いですもん。



さてカヴァーする側ですが英国ジャズでイケイケのメンバーです。
ワタシのブログでも度々登場しているエズラ・コレクティヴ、ヌバイア・ガルシア、アルファ・ミストやシャバカ・ハッチングスといったメンバー。
まあなかなか原曲からは思いつかないアレンジですね。
アレンジと言うか一度破壊して再構築でしょうか。
3曲目のポピー・アジュダがハンコックの名曲を演っているのですが、そもそもハンコック本人が『Head Hunters』でぶっ壊してリメイクしました。
それも何これ、って驚いたのですが、今回はさらにそのフレーズがちょこっと残ったぐらいであとさっぱり違う曲。
13曲目のミスター・ジュークス がハンコックをカヴァーしているのは比較的原曲が残っている方でしょう。
それでもかなりエレピでの崩しが効いてて、自分のアレンジにしきっていますね。

あと上記で紹介した日本盤には日本人のキーボーディストのKan Sanoが参加しています。
この1曲のためにワタシは日本盤を購入しました。
やはり彼もバークレーに留学したとはいえ、グラスパーというよりはUKジャズ寄りじゃないですかね。

なおできるだけ音源を見つけたのでアップしてます。
12曲目だけは見つけられませんでした。

















ワタシはあまりコンピレーション・アルバム買うことが少ないのですが、本作は別。
今年の一枚にも選んじゃうかも知れません。

ちょっとオリジナルも聴きたくなって、ショーターの所有盤を再度聴いたりしています。
良いっすね、やっぱり。

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