私たちが日々、料理に使う調味料にも毒がはびこっています。本来の原料、作り方など完全に無視した製法で、添加物まみれにされた「調味料ではない調味料」とも言うべき代物がたくさんあるのです。たとえば、しょうゆ。本物のしょうゆは、作るのに時間も手間もかかります。原料は大豆、麹、小麦、塩のみ。じっくりと発酵、熟成させるために1年以上かかるのが普通です。科学的に解析すると、しょうゆの香り成分は300種以上にも及ぶといわれています。甘みや酸味、香ばしさ。言葉では説明できないほどの奥深い味わいをもつのが、本物のしょうゆです。
先ほどから「本物のしょうゆ」といっていますが、それは、およそ「しょうゆ」とは呼べないようなニセモノが多く売られているからです。まず原料ですが、ニセモノのしょうゆの主原料は大豆油を絞ったあとのカスです。これを塩酸で分解したアミノ酸液が、ニセモノのしょうゆのベースとなります。ここに、「しょうゆ味」に近づくよう、さまざまな添加物が加えられます。たとえばうまみはグルタミン酸ナトリウム、酸味は酸味料、コクととろみは粘液多糖類……さらに忘れてはいけない「しょうゆ色」にするカラメル色素。これでも補えない複雑な味わいを演出するために、最後に少量の本物のしょうゆが加えられます。
ほかの調味料はどうでしょうか。日本人になじみの深いものを見ていきましょう。
みその塩分を気にする人は多いと思います。少しでも塩分を控えるために、「減塩みそ」を買っていませんか?しかし、自然発酵させる本物のみそ作りには、大豆量に相応の塩が必要不可欠です。塩を減らせば味はもちろん変わりますし、いたみやすくもなります。塩は保存性を高める役割も果たすからです。そうなると、減塩みそを作る際には何が行われるでしょう。ご想像のとおり、味をごまかし日もちをよくするために、やはり添加物が使われることになるのです。
こうして、本物のみそには使われることのない防腐剤、ph調整剤、化学調味料、香料、着色料などが添加されます。あなたが健康を気にして買っているはずの減塩みそは、じつは健康を大きく損なうものなのです。「そうはいっても高血圧気味で、塩を控えめにするようにお医者さんに言われたのだけど……」という人もいるでしょう。しかし、そもそも、塩分摂取量など気にしなくてもいいのです。「本物の塩」をとっていれば、治療が必要なほどの高血圧にはなりません。高血圧になってしまうのは、長い間、本物の塩ではない塩をとってきたことが原因である場合が多いのです。
また高血圧の基準がすでに間違っていることを学びましょう。140/90などという基準は嘘でしかなく、年齢に応じて高くなっていかなければならないのは、血圧の医学では当たり前のことです。したがって本当に高血圧気味の人でも、気にするべきは塩の摂取量ではなく、塩の選び方と基準の嘘を選ぶこと。選ぶべきは減塩みそではなく、本物の塩を使い自然発酵で作られた本物を食べましょう。

【奇怪なレシピをそのままお届け】
~台湾の旧暦カレンダー 二十四節季付き~
鼓香彩椒(豆鼓(トウチ)パプリカ)
材料
(1)赤と黄色のパプリカ各1/2個、ピーマン(小)1個
(2)ニンニク2個、唐辛子1本、豆鼓(トウチ)小さじ1杯
米酒小さじ1杯、砂糖小さじ1杯、
醤油小さじ1杯、胡椒少々、ごま油少々
作り方
1.パプリカとピーマンの種を除き、ひと口サイズに切る。
ニンニク、唐辛子、豆鼓をみじん切りにする。
2.鍋を暖め、油を大さじ2杯入れ、材料(2)を入れて炒める。
次に材料(1)を入れて炒めたら水少々と調味料を入れたら完成。
【二十四節季】
立春:春の気たつを以て也
2月4日~2月18日
日めくりカレンダーのレシピを翻訳していますが、
奇怪なレシピが多々あります。
しかも季節感もありません^^;
これも台湾のゆるさだと思ってください(^-^)
