気温が低く感じられる日がまだ5月には有ります。
二十四節気(季節の気候や自然の境目、変化を表したもの)の、この頃は、走りの梅雨とも言われ、麦の穂が成長するなど、穀物や植物が天地に伸びる小満(しょうまん)です。
少し肌寒いこんな日は、温かい椀ものと簡単で滋養のあるものを口にしたくなります。
春大根と春掘りの長芋があるので、大根たっぷりの豚汁と、とろろごはんにします。
山芋には、血糖値を下げる効能があるので糖尿病や成人病予防に特にお勧め。
胃に優しく、滋養強壮効果を高める調理法はおろすこと。
とろろにすると、より身体に吸収されやすくなります、味噌や梅と溶くとお味も効果も上がります。
薬膳で山芋は、山の薬とかいて山薬(さんやく)と呼ばれるほど。
身体が疲れた時、胃の調子が悪い時、元気になりたい時にもとろろはおすすめ(長芋のひげ根は、ガスコンロにかざすとチリチリとヒゲ根だけが焼けて消えます)。
温かい具沢山の汁ものと合わせていただくとホッとします。