(写真は イランの Susa (Shush)Museum (スサ博物館)近くで見た『蝶』)
「蛾」と「蝶」の違いから昔を懐かしむ。
イランのスサ博物館の近くでかわいいものを見た。
ぅん?多分、蛾。
いやいや、触覚がギザギザしてないし、やはり蝶だ。
キゴマダラではないようだが、キゴマダラに似てなくもない。
このまま、蝶ということにしておこうか・・・。
しかし、羽を広げているし、胴体も太い。
ただ、イランの煌々と光り輝く12月の太陽の下で、花の蜜を吸う餓があっていいものだろうか。
いや、蝶は夜は飛ぶことが出来ないが、蛾は昼夜飛べるものもある。
胴体が、眉の形に見えなくもない。
中国では「蛾眉」と言えば美人を示す言葉になったという。
だが、実は「蛾眉」は蛾の触角に似た眉のこと。
写真は胴は眉に似ているが、触覚は「一本線引き眉」である。(爆)
一体蛾と蝶後が否何かをYahooで調べてみることにした。
するとわかりやすく説明されているページが多くあることに驚く。
その一部を転載させていただいた。
美しい蝶や蛾は、現在世界中に20万種いるといわれ、そのうちの9割は、なんと蛾だそうです。この目(もく)の分類名である鱗翅目は、「鱗毛でおおわれた翅を持つ昆虫」という意味で、ほとんどの成虫の翅は顕微鏡で見ると「小さい屋根板のような鱗粉」で覆われています。大きさも、他の昆虫類よりも変化に富んでいます。
よく、「蝶と蛾はどうやって区別するの?」と聞かれることがありますが、
①蛾は、幼虫のとき繭をつむぐが、蝶はつむがない。
②蛾は、止まったとき、翅を外側に広げたままだが、蝶は背中の上でたたむ。
③蛾は、微妙な色と太った体をもっていて暗い夜に羽ばたくだけだが、蝶は日中飛び回る。
④蛾は臭覚が発達しているため相手を見分けるのは主に匂いによって行うが、蝶は視覚が発達し、仲間を主に目で見分ける。
⑤また、両者とも変温動物であるため、飛ぶためには一定の温度に保つ必要がある。そのため蛾は夜活動する為体温を保つ必要があり、厚い鱗粉を発達させており、蝶は昼間太陽の下で活動する為色彩は明るく鱗粉が薄くなっている。
などで蝶と蛾を区別をすればいいといわれていますが、私がかって蝶と間違えたイカリモンガ(福井県ではどこでも見ることができる普通種です)のように日中、花を訪れ蜜を吸い、止まった時は背中で翅をたたむなど蝶そっくりのものもいます。
鱗翅目を分類学的に分けると、小蛾類と大蛾類の2つになります。私達がいう蝶も蛾も、この大蛾類の中に入っています。そして、原始的と考えられているものから順に並べると、蛾の一部、蝶、そして残りの蛾というようになります。つまり、蝶というのは、蛾の中に含まれる仲間で、蛾の上に位置する高等な仲間ではありません。蝶は蛾の一部分であるといっても過言ではないし、蝶の大部分は蛾であるといっても良いのかもしれませんね。
昼間花を訪れる蛾はいますが、夜活動する蝶はいません。すなわち、蝶は昼間しか飛べない蛾なのです。
しかし、蝶の撮影をしていて何時も感心するのは蝶の美しさです。月の光や星空の下で活動する「蛾」にはこういう美しさはありません。というのも、夜活動する蛾の捕食者はコウモリなどで、彼らは視覚ではなく超音波によるハンティングを行います。しかし、蛾もたいしたもので、コウモリから発せられる音波を逆探知して、コウモリが攻撃する瞬間、ひらりと身をかわしうまく逃げおおせるようです。
雌の蛾はフェロモンという物質で雄を誘引します。つまり、視覚は関係ないので蝶のように派手な色で身を飾る必要はないのです。
上によると、蛾でも羽をたたむものがいるらしい。
わたしの認識は見事に間違っていたことになる。
ところで皆さんは「蛾」というものをまじまじと眺められたことがあるだろうか。
わたしは幼稚園に入る前から小学校低学年位まで子ども図鑑だったかの蝶と蛾の巻が好きだった。
その頃から重厚な色合いといいったものが好きで、「蛾」の色調と文様に心が奪われていた。
一般的には嫌われる「蛾」のなんと美しいことよ。
今考えても上質の絨毯か手織りの布のようにさえ感じる。
ところが「蛾」がいくら美しいとはいえ、机上の空想。
実際に飛んでいるとやはり怖いのである。
特に毒々しい色合いの毛虫は敬遠するわたし。
毛虫のかぎ針が目に入ってからというものはなおさら。
子どもの頃に図鑑で見た「蛾」は美しかったが、毛虫はいただけないと身構えるわたしなのだ。
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