乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

林芙美子原作、成瀬巳喜男監督の『浮雲』    追記

2010-02-16 | 映画



           映画『浮雲』



 
 昨日林芙美子原作、成瀬巳喜男監督の『浮雲』をみた。

 感動の余韻は続き、昨夜はなかなか寝付けない。

 1955年のモノクロ映画だが男が女の亡がらにルージュをひくとき、わたしは鮮やかな赤をみた。



 わたくし個人としましてはみなさまに成瀬巳喜男監督の『浮雲』は是非一度見られる事をお進め致します。

 
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31; 林芙美子原作の映画『浮雲』成瀬巳喜男監督 10★ 1955年 高峰秀子 森雅之

2010-02-16 | 映画



  2010年31本目 林芙美子原作




          映画『浮雲』





 ★★★★★ ★★★★★


 東宝 1955年  125分 モノクロ

 監督 成瀬巳喜男

 原作 林芙美子

 脚本 水木洋子

 出演 高峰秀子 森雅之 岡田茉莉子 中北千枝子



 【花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき】

 かってわたしが高校大学生の頃好きだった林芙美子さんの歌で締めくくられた映画『浮雲』に感動した。

 また、『浮雲』を映画にするとこのようになるのかと嬉しくなった。



 名誉も何もかも失った二人は内地で再会。

 インドシナの思い出に愛を求める女と行き違う男の葛藤。

 わたしはこの映画を見て、森雅之にジェラール・フィリップをみた。

 しゃれたつくりと話の切なさが、フランスの香りを放つ。

 素敵だ。

 話は二転三転して、屋久島で女は亡くなる。

 その時男は女の存在の大きさに気づき、思いでを胸に泣く。

 美しき女の亡がらに口紅を付ける男の儚さ。

 屋久島の空は雨。

【花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき】なのである。





 

 日本映画専門チャンネル ▼

林芙美子の同名小説を映画化した成瀬巳喜男=高峰秀子の代表作で、世界の映画史に燦然と輝く名作中の名作。戦時中の占領地・インドシナで愛人関係にあった幸田ゆき子(高峰)と農林技師の富岡(森)。引き揚げ後も妻ある謙吾との縁が切れず、ゆき子は自活のため身を売る。小津安二郎の言葉"俺にできないシャシンは溝口の「祇園の姉妹」と成瀬の「浮雲」だ"はあまりに有名。
 



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