イランのエスファハーンにタイル画にも龍や麒麟文様が認められる。
わたしの 四回三ヶ月余のイラン旅行で大量に撮った写真を眺めていて、あらためて世界の聖獣(特に龍)や文様や伝承に胸を躍らす。
昨日はイランの昔の写真を眺めていて、聖獣、特に龍などの好きな私は楽しい時間を過ごしていた。
龍について詳しく楽しめた本は次の通り
『世界の龍の話』 世界民間文芸叢書別巻
『聖獣伝説-夢万年』 講談社
『龍とドラゴン-幻獣の図像学』 (イメージの博物誌 第13巻)F.ハックスリー著 中野美代子訳
今日から鎌倉関係の本を読んでいるが、『天女と五頭竜伝説』に少し触れられている。
『天女と五頭竜伝説』は比叡山延暦寺の皇慶(977~1049)が永正2年(1047)に『江嶋縁起』の中で記されているらしい。
江ノ島神社は 江ノ島の島内ほぼ全域を境内とする神社で、この地には昔、五頭龍が住んでいたという伝説が残る。
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『天女と五頭竜伝説』には、
龍は、暴れ物の神々さえも手下にして、山は崩す。
病を流行させる。
洪水台風。
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人々は、生贄を捧げたりして静めようとした。
失敗に終わり、村は荒れ果ててしまう。
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子死越(現在の江の島対岸で鎌倉市の腰越)と呼ばれる様になる。
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552年、子死越(腰越)前方の海に暗雲たちこる。
天地が震動してその雲の上に天女が現れる。
しだいに雲がはれると海面に忽然として島が現れた。
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天女が舞い降りる。
天女は江ノ島の弁財天
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龍が恋をする。
善行を約束して結婚。
天女と龍は夫婦となる。
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龍は死期を悟る
海を離れ、山に姿を変える(現在の藤沢市龍口山)
悪行を悔い改め神になるパターンは雑司ヶ谷鬼子母神堂など、多くの伝承に見られるが,私の好きな聖獣の中の龍とあってはことさら興味深い。
私は江ノ島には行ったことがない・・・。