乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 二部 『筆法伝授』『弁天娘女男白浪』

2010-04-15 | 歌舞伎




       歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 二部

                         『筆法伝授』『弁天娘女男白浪』


               









 

第二部


  菅原伝授手習鑑

一、筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)

  菅原館奥殿の場
  同 学問所の場
  同 門外の場

             菅丞相  仁左衛門
            園生の前  魁 春
              戸浪  芝 雀
           左中弁希世  東 蔵
            武部源蔵  梅 玉


二、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)

  浜松屋見世先の場
  稲瀬川勢揃いの場

         弁天小僧菊之助  菊五郎
            南郷力丸  吉右衛門
            忠信利平  左團次
            伜宗之助  菊之助
          浜松屋幸兵衛  東 蔵
           赤星十三郎  梅 玉
          日本駄右衛門  幸四郎

 4月8日、9日の二回、歌舞伎座さよなら公演 御名残三月大歌舞伎 二部を楽しむ。

 なぜ、二部を二日続けでチケットを確保したか。

 それは仁左衛門丈の『筆法伝授』をじっくりと楽しみたかったことと、『弁天娘女男白浪』の男前 日本駄右衛門をみたかったからに他ならない。



 案の定、仁左衛門丈演じる菅丞相はよかったし、演目自体もたいへん良かった。

 がっちしと芝居を楽しみたいわたしは、『筆法伝授』のような芝居は好きである。

 落ち着いた流れの中で『筆法伝授』は随所におかしみをちりばめられ、満足のいく舞台だった。


『弁天娘女男白浪』はかっこ良かった。

 幸四郎丈が男前である。

 どちらかというと8日より9日の方が迫力が感じられた日本駄右衛門。

 今回も9日にはロビーで、美しい藤間紀子さんがご贔屓さんにご挨拶をなさっておられた。


 弁天小僧菊之助の眉間につけられた傷が二日とも同じ形だった。

 昔のように耳の後ろから紅をおいて、ピッ!と自然に描いてほしいな...な~んて思うのは、わたしだけかしら^^

 とはいえ、流石本家の菊五郎丈。

 弁天小僧菊之助の決め台詞にうっとり


 それにしても、梅玉丈の赤星十三郎はぴったし!素敵でした!




 今回も記録のみにて失礼申し上げます。
 



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『梁鹿秘抄』から 遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん・・・

2010-04-15 | 梁塵秘抄(今様)

(写真は奈良県庁の賛否両論あるが、最近やっと奈良県民はこのキャラに慣れてきたという せんとくん。

 あそびをせんとや せんとくん
                  である。...違うか^^;;)


 昨日『神歌』の【とうとうたらり たらりら たらりあがり ららりとう】を考えていたら全くわからなくなってしまった。

 多分、いい加減なことを書いているのだと思う...。

 考えれば考えるほど知らないことに気づく。

 仕方が無いので◯◯に、聞く。

 すると、三冊の『梁塵秘抄』を貸してくれた。


  『神楽歌 催馬楽  梁鹿秘抄 閑吟集』日本古典文学全集51巻 

  『梁鹿秘抄』西郷信綱  日本詩人選22
  
  『梁鹿秘抄』新潮日本古典集成

 三冊を出してくれたのはいいが、話が長い。

 自分が本を見ては楽しそうに話しだす始末。

 結局は『神歌』についてははっきりとしたアウトラインはわからなかったが、『梁鹿秘抄』についてはある程度理解できた。



『梁鹿秘抄』三冊を見比べると面白いことに気がついた。

 わかりやすいので四句神歌 359の


    遊びをせんとや生れけむ

    戯れせんとや生れけん

    遊ぶ子供の声きけば

    我が身さえこそ動がるれ

 解釈は微妙に違う。

 一般的には遊女が詠んだとされているが、

    【老境に入ろうとして、過去をかえりみ、子供の童心に憧れる微妙な心理の動き】
           (『 梁鹿秘抄.』西郷信綱  日本詩人選22   21ページ)
という解釈があってもいいのではないか.......と思っていたわたし。

 日本詩人選22『 梁鹿秘抄.』で西郷信綱は
    【それは棒読みだ】
と説く。 

 西郷信綱は読んでいて面白い。 



『神楽歌 催馬楽  梁鹿秘抄 閑吟集』で「神楽歌」の始まりといくつかの歌を読むがこれも興味深い。

『竹斎』『宮田登に本を語る』『伊勢物語 大和物語』『美術の歩み 上下』『正倉院』『ゾロアスター教』........。

 読みたい本がわたしの机のまわりには多く積まれ、少々焦る。 



         知らないことばかりが山積みだ。

         こりゃ!楽しいぞ^^
 

コメント (2)
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