映画47;『秋立ちぬ』
★★★★★ ★★★★☆
1960年 東宝 81分 モノクロ
出演 大沢健三郎(こども) 乙羽信子 加東大介 夏木陽介
監督 成瀬巳喜男
脚本 笠原良三
感動した。
好きな映画だなと感じた。
今回は記録だけで失礼致します。
日本映画専門チャンネルより ▼
父親が死んで母親の実家に預けられた少年・秀男(大沢)と、近所に住む妾の子の少女・順子(一木双葉)との友情を、銀座裏通りの人情風俗を交えて綴る。成瀬巳喜男が前作「コタンの口笛」に続いて子供の心理を繊細に捉えた完成度の高い作品。成瀬巳喜男の本領である、生活空間の下町的描写がきめ細やかに描かれた一本。監督自身の孤独な少年時代を連想させ、彼の人生観に裏付けられた真実を垣間見せる。
父と母とわたしの三人。
二条城でたんぽぽをつんで遊んだ思い出があります。
わたしがお人形のようにかわいらしかった 三歳頃のことです。(笑)
今 奈良を歩くと、たんぽぽと綿毛がいっぱい。
綿毛になりかけのものやまんまるのもの。
綿毛を真っ正面から見ると可憐ですが、後ろから見ると男性的。
いろいろな表情を見せる綿毛です。
SORAに飛び立つ日を夢みて・・・。
写真は4月25日日曜日の散歩中に見た たんぽぽの綿毛です。
映画46;『山のあなた 徳市の恋』
★★★★★ ★★★☆☆
2008年 東北新社・東宝 96分
出演 草彅剛 加瀬亮 マイコ 堤真一
監督 石井克人
脚本 清水宏
映画の前と後の解説によると、一九三八年に公開された映画『按摩と女』をリメイクしたものだという。
コピーではなくリメイクを目指した監督。
撮影途中に以前の録画をおいて、それを参考にしながら作成を続けたという。
ひなびた温泉街は素晴らしいものであったが、各地を探してもこの映画に適したものは見つからなかったという。
結局温泉街のミニチュア(1/10)をつくり、人物をそこに当てはめたという。
以上の二つが解説部分によるわたしの感心したところ。
映画はゆっくりとした時に流れ。
インゲンの血の流れに適した進み具合。
まるで中世音楽に実をゆだねているようで、すこぶる 心地が良い。
草彅剛さんも好きなので、気持ちよく見られた。
按摩さんで名演技の方がいらっしゃったが、あの方は加瀬亮さんというらしい。
他の作品も見てみたい。
マイコさんという女優。元はモデルだと、解説説明。
美しい。
横顔が、右斜め下から見た顔が透き通り、さざ波と同化する。
川にかかる木製沈下橋に佇む彼女。
旅館鰻屋と書いた日本傘が映える。
『白波五人男』の花道の連ねにも迫る美しさだ。
たまたま横に来た家族にもみとれていたようす。
『こいつぅ!!』
日本映画専門チャンネルより ▼
日曜邦画劇場
ひなびた温泉宿を舞台に、都会からきた美女に按摩がほのかな恋心を抱く。清水宏監督の名作「按摩と女」(38)を、オリジナル脚本を使って「茶の味」の石井克人監督がリメイクした。昭和初期のとある湯治場。按摩の徳市(草彅)と相棒・福市(加瀬)が按摩宿泊所にやって来る。道中、徒歩の2人を追い越した馬車に乗っていた客からさっそく声がかかり、赴く徳市。そこで謎めいた美女、美千穂(マイコ)と出会い、惹かれるが…。