乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

知らざぁ言って聞かせやしょう・・・・・・名せぇ由縁の弁天小僧菊之助たぁ俺がことだ

2010-04-20 | 舞台・音楽 雑感メモ




     『青砥縞花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) 浜松屋』






   知らざぁ言って聞かせやしょう

   浜の真砂と五右衛門が 歌に残した盗人の

   種は尽きねぇ七里が浜 その白浪の夜ばたらき

   以前を言やぁ江の島で 年季勤めの児が淵

   百味講で散らす蒔銭を あてに小皿の一文子

   百や二百と賽銭のくす銭せぇ だんだんに

   悪事はのぼる上の宮 岩本院で講中の

   枕捜しもたび重なり お手長講の札付に
 
   とうとう島を追い出され それから若衆の美人局

   ここやかしこの寺島で 小耳に聞いた祖父さんの

   似ぬ声色でゆすりたかり

   名せぇ由縁の弁天小僧菊之助たぁ俺がことだ






                      『菊五郎の色気』を読んで

   

   


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59; 『菊五郎の色気』 長谷部浩 著  2007年 文春新書

2010-04-20 | 読書全般(古典など以外の一般書)

( 写真は東京 浅草 

        「弁天小僧菊之助たぁ、俺がことだぁ」

                    と聞こえてきそうな感じ・・・。    )








記録だけ  


  2010年度 59冊目  



       『菊五郎の色気』

 

 
 文春新書

 長谷部 浩 著


 278ページ  1000円

 2007年06月20日 第1版 





 五月、大阪の松竹座で團菊祭にちなんで、『菊五郎の色気』を読む。

 菊五郎丈の魅力が連ねられる中、役者菊五郎さんの芝居に対する姿勢が興味深い。

 こういった種類の本では、この芝居のここはこういう風に考え演じるといった役者の考えに触れるのは、どの本を読んでいても楽しいものだ。




『弁天小僧』『髪結新三』『銘木先代萩』『吉野山』『NINAGAWA 十二夜』『仮名手本忠臣蔵 六段』の解説は納得がいく部分もあり、面白かった。




 七代目菊五郎丈の演じ方は「がさつだ」「◯◯演劇役者のようだ」ということを昔はいわれたこともあった。

 しかし彼の演技は「徹底的に楽します」演目(演じ方)と「徹底的に感じさせる」演目(演じ方)の両方を表現できる役者である。




 舞台に立った瞬間、彼のまわりには後光がさす。

 花のある役者の一人だと感じる。

 著者はそういった役者のために生まれてきたような菊五郎丈を『菊五郎の色気』といった言葉で表している。




 今年三月、歌舞伎座で『弁天小僧』を観た。

 そのときふと、昔の額の傷の描き方が懐かしいと感じていたわたしがいた。

 本書にはわたしの知らない5代目のそれが載っていた。

 眉間の傷が目だつように、懐紙で口紅の色を抑えたという。

 懐紙にうつった紅は、額からにじんだ額の地として表現されたという。



 わたしは昔見たものは、耳の後ろ方さっと額に描き、素早く懐紙で指を吹き、地を表現したものだった。

 ここ数年で考えても 何人かの『弁天小僧』を見た。

 しかし、その実、どうだったのだろう。

 見逃していたのか・・・。

『弁天小僧』を見る際、上における役者の表現法の違いを、今後の観察の課題におきたい。




 菊五郎丈から話は離れるが、著者 長谷部浩さんの記された『仮名手本忠臣蔵 六段』解説とはまた違った解釈の書を読んだことがある。

 個々ではあえて詳細は省きたい。

 もちろん 本書では役者がどう考え演じているかを大切にしたためられたものであることは把握している。

 芝居ひとつでも、何処に重きを置き、どこにおかしみや味わいを求めるかは、見巧者とて違うのだと思うとおかしく感じる。

 こういった本を読む楽しみ方のひとつといえよう・・・。


 



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歌舞伎演目『文七元結』『芝浜』

2010-04-20 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本


 歌舞伎役者関係本『菊五郎の色気』を読み始める。

 そこには、演目『文七元結』が記されている。

『文七元結』なら知っているよ。

 池袋演芸場で三笑亭茶楽さんの『文七元結』を聞いたことがある。

 歌舞伎にもなっていたんだ!と、歌舞伎知らずのわたし。

 早速本棚から『歌舞伎名作事典』を取り出して繰ってみると、確かに『文七元結』はあった。



【円朝の人情噺】云々から始まって、<あらすじ>が解説されていた。

 面白そうだ。

 三笑亭茶楽さんの話術で楽しんだ『文七元結』が、歌舞伎になればどうなるのだろうか?

 内容から考えると、芝居には脚色しやすそうだ。



 同じく池袋演芸場で聞いた三笑亭茶楽さん『芝浜』

 この『芝浜』も歌舞伎演目になっているらしい。

 だが、『歌舞伎名作事典』には載ってなかった。

 残念!



 





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『KUROZUKA』(ADAGHIGAHARA)    9枚

2010-04-20 | 舞台・音楽 雑感メモ



























 美しくって、うっとりとしてしまいます。




           (写真は例年四月初旬、MIWA神社で行われるGOEN能

                        『KUROZUKA』(ADAGHIGAHARA) です。)







                    『KUROZUKA』(名古屋春栄会)HPより






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