「介護録」とユルユル日記

介護終了、ブログタイトルかえました。

ご挨拶

2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。

介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。

今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。

タティング

タティングは↓こちらに 写真をアップしていくことにしました。
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そこは「癒し」の歌サークル

2005-10-01 | ▼ユルユル日常
先日、ある歌のサークルを見学した。

その会の設立は多分20年近いと思う。設立当時一度ステージを見たことがある。由紀さおり姉妹が歌うような曲を会場も一緒に歌いましょうというステージだった。

歌うことは好き。でも本格的な合唱は気後れ。カラオケも好きだけど一人で前へ出て歌うよりコーラスがイイ…そんな私にとっては、ちょうどヨイ感じがしたけれど、その頃はレッスンに参加するのは難しく、年齢層が上過ぎることも気になった。

あれから20年近くたった。
私の環境はまったく違う。昼間のレッスンに参加することも可能。年齢は……十分な年になったかなーと思ったけど、見学にいってみると、
「今日、一人見学に来ています。年齢はビックリするくらい若いです」…といわれてしまった。

ここは歌の上手下手ではない。先生のお話では、「人」がいい。他の合唱団のように誰かが仕切るようなこともない。とてもヨイ場所だということだった。

私は、今後の日程など聞いて、思った以上にコンサートなどが設定されているし、練習に出ても本番に出席できないなら迷惑だと思うので…という話をした。
自分が介護中であることも話した。
その時の私は、ある程度時間に余裕ある生活をしている方達が来ているのだろうと勝手に考えていたからだ。

ところが、話を聞いてみると…。
私と同じ介護中の方、自殺未遂という試練を乗り越えた方、余命宣告を受けた癌の方(その方は旦那さんが脳梗塞、娘さんが末期癌)、難聴を抱えた方など、様々な事情を抱えた方もたくさんいるのだという。休むことは大いに結構、という所だった。

指導している先生は音楽療法士でもある。そんな関係で、こんな場所ができあがったのだろうか。
しきりに、「自分のために」という言葉を何度も私におっしゃっていた。「何かあればなんでも言って」と心強い言葉もいただいた。

正直、合唱のレベルは想像していたより………でしたが、ここではそんなことは関係ないのだろう。
幸いエレクトーンをやっていたおかげで楽譜が読め、ソプラノパートで知ってる歌でもあり、見学と言いつつしっかり唄って来ました。
とはいえ、絶対やりたーーい!というほどの情熱はないのだけど(なぜ?わからない)来週も行くことになった。

隣に座っていた方はお父様が認知症(ご本人曰く「下が垂れ流し」ということだった)ご自身は仕事をしていて休みを利用してレッスンに来ているのだそうだ。そろそろ仕事はやめることになりそうだと話していた。この方が一番年齢が近いらしいのだけど、「かなり下の妹」と言われたので、年齢は謎。

一人で集団の中に入るのは、やはりちょっと気後れもある。緊張して疲れた。
それでも、こういうところに一人で行くっていう私も、随分面の皮が厚くなったと思うのでした。