ご挨拶
2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。
介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。
今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。
2014年12月7日をもって私の介護生活は終了しました。
介護中、このblogに毒吐きし、多くの介護仲間さんに助けられました。
過去記事を読むと穴があったら入りたい気分でもありますし、今とは考え方も違うところもあります
身勝手な独りよがりも多々ありますが、そんなあれこれも、介護中の方たちのデトックスに一役かえたらという思いから「介護録」として残しておくことにしました。
今後はユルユルと日常をつぶやきながら時に介護や認知症に対する思いを書いていこうと思います。
『認知症とは何か』その4
彼女が語った「不自由」ついて印象に残ったことをいくつか。
「平衡感覚がうまく働かずコップをこぼさずに持つのに努力がいる」
「世界がグラグラした場所に感じられ体の各部分がどこにあるのかわからくなる」
「距離感が衰える」…といった身体反応の遅れ。
この「遅れ」は体の反応だけでなく、記憶の再生にも見られると著者があるケースを例にして解説している。
家族が過去のある出来事について話したところ、その時は何の反応もなかったが、一夜明けてから、それに関連することを口にした…というような話だった。
「ショッピングセンターやデイサービスのような場所にいくと雑音が多すぎて頭の中をかき混ぜたようだ。だから耳栓をしていく」
「私たちが静かに暮らせるようにしてください」
最初の言葉は、自分にとって必要なものを受け入れ、いらないものは無視する機能の障害。
二つ目の言葉には、デイのスタッフ、音楽療法士などが大変戸惑ったらしい。
一般的に、アルツの場合は、集団でハイテンションに盛り上げて…。脳血管性は1対1で静かに…と言われているが、場合によっては静かな環境を用意すべきということらしい。
著者は、一般的に一生懸命関わろうとすればするほど、そのデイサービスに「逃げ場」なくなることがあり、↑のような機能障害がある人はうるさく感じてしまうという。
彼女は病気前、「同時進行人間」で政府高官だった頃は部下が一つの仕事しかやっていないのを見てイライラしたそうだが、今は自分が一つことしか出来なくなっている。本人はそれを自覚しているが、多くの人はこの「一つのことだけする」という判断も出来なくなる。
状況の中の自分を把握できなくなる。全体を見回して次に何をすべきか判断出来ない。TVの筋を追えない。分類することが出来ない……。
そして彼女は言う。
「日常生活の仕事は巨大で圧倒するような存在。一連の繋がりがあるという感覚は失われ、人生は断片化した問題がちりばめられた万華鏡」