2020/10/01
「校正を入れずに刷った時刻表通りに乱れ始める世界
[岡野大嗣/時刻表合わせて動く社会なら乱れも生ず印刷ミスで][短歌]」
「マーブルの水ヨーヨーが地を叩く 世界が消えるときは一瞬
[岡野大嗣/一瞬を歌にしたならかくのごとヨーヨー割れる歌になりたり][短歌]」
「極限の風船ガムの一瞬に顔にくっつき悲劇は起こる[習作、一瞬][短歌]」
「道ばたで死を待ちながら本物の風に初めて会う扇風機
[岡野大嗣/なかなかに捻りの効いた歌である死を待ち自分を振り返りたり][短歌]」
「友達の遺品のメガネに付いていた指紋を癖で拭いてしまった
[岡野大嗣/習慣の行為はときに取り返しつかないことをすることのあり][短歌]」
「花眼にはふたつに見える名月も止まり見入ればやがてひとつに[][FBにアップ]」
「歌作り鑑賞をしてコメントを書くのも終わる月の半ばに
[『怖い短歌』の鑑賞][短歌]」
「五十首詠まとめて思想のべるためわれもぼつぼつ計画をせん[][短歌]」
「快晴で空気も澄んで清らかでコロナ禍忘れしまいそうだが[][日記]」
「出掛けるに忘るるもののなきことを確認すれどマスク忘れる[][日記]」
「嚏(苦沙味)して常用マスク忘れるを気づいてみたがもう遅かりし
[控えが鞄にあった。この前は420円もかかった][日記]」