2020/10/10
「ひのくれは死者の挟みし栞紐いくすじも垂れ古書店しずか
[吉川宏志/死者暇か新刊書にはなじめぬか一本くらいは垂れていたかも][短歌]」
「自殺者の三万人を言いしときそのかぎりなき未遂は見えず
[吉川宏志/実際に何倍くらい未遂者のいるかは知れずもったいなくも][短歌]」
「一年に一度くらいは死者を出すこんにゃくゼリー淡く光りぬ
[吉川宏志/誤嚥がち吾もこんにゃくゼリーには気をつけないとと思っているが][短歌]」
「死を言わず電車の遅れを詫びている卑屈な声に吾は毛羽立つ
[吉川宏志/あるあるも卑屈な謝り聞かないがあるとしたなら吾も怒ろう][短歌]」
「死んでろ、と言われしごとく黒き蝉落ちておりマンションの廊下に
[吉川宏志/蝉はただじっとしてたら生きていることもわからず鳴くが生命か][短歌]」
「夜明けには風は止みたり雨のみが降っていたけど九時にはやみし
[昨晩の風は強かった][日記]」
「昼飯後台風通過の後始末金木犀の花の落ちるを[][日記]」
「裏口のサンダル一つ飛ばされて雑草のなか雨に濡れつつ[台風14号で][日記]」
「ブラインド上下の紐が細くなり壊れているを修繕したり[大成功!][日記]」
「台風に金木犀の散りたるを集めて思うシロップレシピ
[鮮やかな色と香りを楽しむらしい][日記]