2020/10/08
「死にかけの鯵と目があう鯵はいまおばえただろうわたしの顔を
[東直子/死にかけの鯵は命の最後にとわたしの顔を覚えただろう][短歌]」
「お祈りはすませましたかその後ももとの形に戻れるように
[東直子/ある人に語りかけたりその人がもとの形に戻れるように][短歌]」
「少年の歌声だろう〈カンガルーは笑ったまま死んでいたんだ〉
[東直子/カンガルー笑った顔が浮かび来ず死んだところも見たことはない][短歌]」
「つぶしたらきゅっとないたあたりから世界は縦に流れはじめる
[東直子/潰すのはボールで笛がきゅっと鳴り地球儀ゆくり落ちて行きたり][短歌]」
「台風が近づき雨が降り続き妻は頭痛で自宅に籠る
[車を譲られたので、ジョイフルへ][日記]」
「たまたまに古事記を二冊並べ読み深く深くと読んでいきたい[][読書]」