2015/03/25
「内のチョマが隣のタマを待つ夜かな(子規)」
「チョマといふいまどき聞かぬ雌猫はタマの誘うを待つ身らし()」
「内のタマ見境なくてをちこちで女を作り痩せこけにけり()」
「おそろしや石垣崩す猫の恋(子規)」
「羨ましこんな激しい恋したし階下の家の紐揺らすほど()」
「恋猫の眼ばかりに痩せにけり(漱石)」
「漱石の句はなまめかし痩せるほど恋する猫を吾も見たけれ()」
「春の夜や隣を起こす忍び声(子規)」
「夜も更けて隣を起こす忍び声全身耳になりて聞き入る()」
2015/03/22
「のどかさや娘が眠る猫が鳴く(子規)」
「眠るのは男じゃダメで鳴きたるは犬でも合わぬ句調でありし
(この娘年齢トシがいくつかわからない場面としてもイメージできぬ)」
「季語いかに調べてみよう辞典にて『鳴く猫』季語と思えないけど()」
「門しめに出て聞て居る蛙かな(子規)」
「ひょっとして門など閉めに出ていぬか発句的には後付けなるか()」
「松山の堀の蛙は俳句的泣きかたをする説もありたり(ケロケロケ ケケロケロケロ ケケケロケ)」
「蝶飛ブヤアダムモイヴモ裸也(子規)」
「蝶を見てアダムとイヴを引き出して裸と言える想は奇抜よ()」
「カタカナにすればエロスは出てこぬか蝶々もつれ二羽で飛びおり()」
2015/03/21
#057 紫式部「二人にてお茶をしようと待ちたれど彼女と逢えず夜は過ぎ行く()」
#058 大弐三位「お姫様浪人風情に斬りかかる関係薄き人の仇と()」
2015/03/20
「米朝さんあまり見かけず心配も昨日夕方なくなるという(神戸でクィーン・エリザベスが出港する頃。肺炎。享年89歳)」
「ザコバとかベカコなる弟子がいてやしゃご弟子入れれば60越せる()」
「上方の落語を復活させた人極みは文化勲章受賞をしたり(柳家小さんとともに人間国宝でもあった)」
「米朝は最初は記者のようなことしていて後に立場を変える(噺家になる)」
「小米朝父の師匠の米団治の名跡継げる五代目として(襲名披露講演で全国を回った)」
「小米朝モーツァルトのファンにてオペラのネタを落語にしたり(『こし餡取って』等の)」
2015/03/21
「わが家系伊勢から来る商人が乾物屋して財なせたと()」
「わが祖父は身体がよわく戦いにいかぬためにと廃家を嗣げる(長男は戦争にいかなくてよいという制度があり、辻になった。)」
「曾祖父が事業をしくじり借金を作って祖父は金に追われる(寅吉は魚屋の行商をした)」
「曾祖父の兄弟のなか長女なるイマ婆さんのその後知りたし()」
「市役所に除籍戸籍を探さんか熱いうちにと鉄はうちたし()」