がじゅまるの樹の下で。

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百十踏揚行脚~百十踏揚の墓~

2010年05月06日 | ・『百十踏揚』を読ム

■百十踏揚の墓■


―――あれ、森の中から、白い蝶が、ひらひらと飛んで参ります。

ひょっとして、うみないびの前……?

ああ、今、わたくしの回りを……。
そうですね、うみないびの前でございますね。



……はい、それでは思戸も、まもなくそちらへ参りますれば、
このようにすっかり年を取っておりますけれども、
どうぞ、お見忘れ下さいますな。

……はい、また昔のように、お側に……。


ああ、海鳴りでしょうか。

……いえ、歌でございますよ。

海鳴りの中から、歌が聞こえて参りますよ。



百十踏揚や
世添う杜に
降れて 遊びよわれば
迎い 誇ら
君の踏揚や……



『百十踏揚 762-』より (与並岳生著/新星出版)


※うみないびの前=うみないび(王女)/~の前(尊称)



はい、GW中に南城市玉城にあります百十踏揚のお墓に行って参りました。

その日、目が覚めて、今日どうしようかな~とゴロゴロしているときに、
「そうだ!百十踏揚のお墓に行こう!」と思い立って(笑)

ただ、はっきりした場所がわからず、
ここら辺らしい、というグスクロード付近をうろうろ。

結局、観光案内センターみたいなところで聞いて、
たどり着くことができました。



百十踏揚のお墓は兄の多武喜との合葬になっています。

が、実はここは移設されたお墓で、
元々は現:玉城中学校の敷地内にあったそうです。↑

割とすぐそこ、の距離ではありますが…。



で、現在の百十踏揚のお墓。

綺麗に整備されていて、とても静かで穏やかな光の中にありました。

木漏れ日がとてもやわらかくて、
気持ちのいい風が吹いている中、
静かに手を合わせました。



…で、振り返ると、



なんと、国民運動場(すごいネーミングだ…)。

結構古いけど、今でも使ってるのかな~?

奥に見える国民体育館は新品のようでしたが。



運動場側からみた百十踏揚のお墓(のある丘)。

運動場(もしくは体育館側)の駐車場に車をとめて、
裏側に行くような感じで、この丘を目指すとすぐにたどり着けます。

小さな案内板もありました↓



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コメント (2)
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