■百十踏揚の墓■
―――あれ、森の中から、白い蝶が、ひらひらと飛んで参ります。
ひょっとして、うみないびの前……?
ああ、今、わたくしの回りを……。
そうですね、うみないびの前でございますね。
……はい、それでは思戸も、まもなくそちらへ参りますれば、
このようにすっかり年を取っておりますけれども、
どうぞ、お見忘れ下さいますな。
……はい、また昔のように、お側に……。
ああ、海鳴りでしょうか。
……いえ、歌でございますよ。
海鳴りの中から、歌が聞こえて参りますよ。
百十踏揚や
世添う杜に
降れて 遊びよわれば
迎い 誇ら
君の踏揚や……
『百十踏揚 762-』より (与並岳生著/新星出版)
※うみないびの前=うみないび(王女)/~の前(尊称)
はい、GW中に南城市玉城にあります百十踏揚のお墓に行って参りました。
その日、目が覚めて、今日どうしようかな~とゴロゴロしているときに、
「そうだ!百十踏揚のお墓に行こう!」と思い立って(笑)
ただ、はっきりした場所がわからず、
ここら辺らしい、というグスクロード付近をうろうろ。
結局、観光案内センターみたいなところで聞いて、
たどり着くことができました。
百十踏揚のお墓は兄の多武喜との合葬になっています。
が、実はここは移設されたお墓で、
元々は現:玉城中学校の敷地内にあったそうです。↑
割とすぐそこ、の距離ではありますが…。
で、現在の百十踏揚のお墓。
綺麗に整備されていて、とても静かで穏やかな光の中にありました。
木漏れ日がとてもやわらかくて、
気持ちのいい風が吹いている中、
静かに手を合わせました。
…で、振り返ると、
なんと、国民運動場(すごいネーミングだ…)。
結構古いけど、今でも使ってるのかな~?
奥に見える国民体育館は新品のようでしたが。
運動場側からみた百十踏揚のお墓(のある丘)。
運動場(もしくは体育館側)の駐車場に車をとめて、
裏側に行くような感じで、この丘を目指すとすぐにたどり着けます。
小さな案内板もありました↓
沖縄、梅雨入りしました
カビが生えそうなワタシに、
ぽちっと応援お願いします♪