がじゅまるの樹の下で。

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百十踏揚行脚~屋良ムルチ~

2010年05月10日 | ・『百十踏揚』を読ム

■屋良ムルチ■

比謝川は読谷山と北谷方面を隔てる大きな川で、
当時は単に「大川」と呼ばれていた。

河川は険しい隆起珊瑚礁の断崖が続き、
あちこちに洞窟がある。




遠く人里離れた中流には、大きな淀みがあり、
屋良漏池(やらむるち)と呼ばれていた。




人を呑み込む、恐ろしい大蛇が棲んでいると伝えられ、
近寄る人もいなかった。

大蛇は火炎を吐いて、村々の作物を枯らし、
天災を招くと伝えられていた。




加那はその大蛇棲む屋良漏池近くの、
洞窟に棄てられたのであった。


「百十踏揚 160-」より (与並岳生著/新星出版)



阿麻和利(※幼名/加那)は、ここ嘉手納町の屋良生まれとなっています。
(当時は、北谷間切、屋良村)

その、屋良にある屋良ムルチ。

ほぼ毎日この前を通っていましたが、
下りたのは初めてです。

ひやっとした空気が流れていて、風もなく、
確かに、淀んだ水の中から何かが出てきそうな空間でした。



屋良ムルチには上記したような伝説がありまして。

こちら↓



というわけです。

下りた先には祭壇(?)が…。



屋良ムルチをもっと嘉手納寄りに進んだところにある
嘉手納の道の駅看板には、この大蛇をモチーフにした(?)龍が絡まっています。




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コメント (2)
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