沖縄県内のファミマでは数日前から黄色いのぼりがずらっと立ち始めました。
「テンペスト 3D」ののぼりです。
沖縄では全国よりも2週間早い1/14に一般公開されます。
テレビでも試写会ご招待のCMがやってたり
首里城では衣装展示があったりと
まだまだテンペストブームは続くようです。
(そしてそまま古琉球の世界にいらっしゃいませー(笑))
さて、ではもう数週間前に準備してあったテンペスト行脚記事です。
今回は綾門大道(あやじょううふみち)。
すでにUPしていた項目ではありますが、
綾門大道とは守礼門前の通路だけではなく、
信号の先もずっと南へ続く、全長約500mほどもある王府のメインストリートでした。
■綾門大道―中山門跡■
「私は戻ってきた。ついに戻ってきたのよ!」
「どうした、都がそんなに珍しいか?」
綾門大道を在番奉行筆者と歩いている道のりに、
鳳凰木を見つけて立ち止まる。
もう間違えないと真鶴は頷いた。
「テンペスト(下) 42-」(池上永一著/角川書店)
うーん、やっぱりここよりはこの箇所がいいな。
守礼門から綾門大道に出た瞬間、
人混みが完成と共に後ずさる。
「おい、あの妖しい二人は誰だ?」
「新しい踊奉行か。すごい。なんという色気だ」
(前回も引用しているので以下略(笑))
「テンペスト(下) 283-」(池上永一著/角川書店)
綾門大道の入り口には守礼門と同じ形式の「中山門」が立っていました。
創建なんと1428年!
尚巴志が三山統一をする1年前です(!)
綾門大道もその頃に首里城と共に整備された
「琉球王国・歴史の道」ということですね。
今は中山門は影も形も残っていませんが、
中山門があった場所に碑が建てられています。
現在「琉染」という染め工房がある場所です。
2つめの写真はこの琉染から、首里城に向かってのびる
現在の“綾門大道”の写真になります。
(1年前の写真ですが…^^;)
守礼門まで伸びるこの王府のメインストリートは、
イシグーと呼ばれる石灰岩の白い粉が敷き詰められ、
聞くところによると、花の蜜や樹液などで固められていたのだとか。
さ、イメージしてみてください。
青い空、
豊かな緑、
遠くに見える守礼門や首里城の朱、
そして真っ白い道、
ほのかに香る花の香り…。
これが人々を王城へ誘う風景であったのです。
まさに「美と教養の王国」ですね!
首里城のお越しの際は、
首里城内の正規ルートだけでなく、
是非その周辺まで足を伸ばして
当時の琉球に思いを馳せてみてくださいね