2012年1月8日(日)
「オヤケアカハチ~太陽の乱~」
10周年記念公演
那覇市民会館大ホール
待望のアカハチ本島公演、昼・夜と見てきました!
生で観るのは初めてということで
とても楽しみにしていた公演でした
クライマックスから見せる冒頭のシーン、
それぞれのキャラクター、
笑いのバランス、泣きの余韻、
この舞台にこめたメッセージ、
メンバーさんたちの確かな演舞力と演技力、そして一体感。
いやはや、さすがに10年の歴史があるだけありますね!
「ふるさとの昔を知ることが、ふるさとの未来をつくる」
「歴史は魂のバトンリレー」
オヤケアカハチの舞台は、肝高の阿麻和利に続いてできた
2番目に古い現代版組踊。
そもそも現代版組踊を作り出すことになった平田さんの意図、気持ちが
強くうちだされてるな~とも感じました。
(ウチナーンチュ大会終ってニュースで平田さん見かけるのも減ったけど(;_ ;…元気かな~?)
アカハチ&長田大主の「友情」をテーマにした展開も興味深かったです。
(友情を表に打ち出した現代版組踊ってほかに無いですもんね)
いつもならカーテンコールや客出しで「主人公・ヒロイン」という立ち居地も、
「アカハチ・長田大主」という立ち居地でした(^ε^)
そんでもって、
アカハチが自分の反対勢力を抹殺するという「ヤ(殺)ルことはヤッてるという歴史」を
「なかったことに」してなかったのが個人的にすごい良かったです。
そういう史実(とされていること)をちゃんと踏まえた上で、
その動機や背景を新たに描いていく。
アカハチに殺された、(劇中では)獅子嘉殿(ししかどぅん)、仲間満慶山(なかまみつけぃま)の2人も、
単純に“正義のヒーロー・アカハチ”に殺された“悪役”描写じゃなかったのがいい。
特に仲間は武士としての彼の言い分も至極もっともだと思ったし、
それに対して反発するアカハチの言い分も分かったし、
2人に対するフォロー(BY トンチ&ポンチ)もちゃんとあって、
単なる勧善懲悪なストーリーになってなかったのは深いな~と思いました
(むしろ好きだな。仲間のキャラクター)
琉球浪漫シアターで肝高の阿麻和利のスピンオフがたくさんできたように、
アカハチ版スピンオフもたくさんできそうですね( ´艸`)
っていうか、この時代の先島諸島、すごいドラマありますしね。
琉球戦国時代&三山統一ならぬ、
先島戦国時代&先島統一。
十分にイケますね(笑)
(仲宗根豊見親もイソバさんもカモーン(笑)щ(゜∀゜щ))
また、ホンギルトン=アカハチ伝説もリンクさせたあたり、
ワールドワイドで「未来」も見据えた深いストーリーだったと思います☆
↑この書、最初見たとき鏡文字に見えたけど…気のせいでしたね; あれ~なんでああ見えたんだろう?(^^;
マニアックなことは以上でさておき、
今回特に感じたのは「声の力」でした。
“群読”のシーンはもちろん、「出発の朝」冒頭の“群読”や、
踊りながらの歌、囃子、そして役者各々の発声まで、
声による勢いや迫力がストレートに伝わってきました。
やっぱり、大きな声には力がある!
そして小学生メンバーがかなりいるアカハチの舞台ですが、
「小学生」っていうのは、身長くらいでしか判断できないくらい、
踊りも、演技も、中高生の間に入ってても全然見劣りしないほどでした
演舞とかも、しっかり動きの緩急ついてたしすごかったし
演技も実に堂々としててかっこよかったです。
そして「マミドーマ」などの八重山の歌と踊り。
芸能の島・八重山ですから、このような伝統芸能も十分に魅せてくれました。
う~、曲は耳馴染みあるんですが、曲名が思い浮かばない…
思い出せたら書きます。
(とぅばらーま…の歌詞アレンジとか??自信なし…^^;)
蛇足ですが、マミドーマ、前ショクバでは結婚式の余興の定番でした。
(もちろん正統派ではなく、かなりの余興アレンジでしたが。っていうか原型ほぼゼロ?)
ワタシはずっと鎌担当でした(笑)
オリジナルの楽曲はどれもオヤケアカハチにピッタリで
力強い生命力と、躍動感と、ワイルドさを感じるものばかりでした。
イメージで言えばヨーロッパではなく、アフリカのような。
太陽と大地が似合うような感じです。
テーマ曲がまた渋くてかっこいい
(アレンジも秀逸( ´艸`)サントラにもあるインストverだけでも十分かっこいい)
個人的には、お酒のシーンのあの曲&演舞に特に思い入れがあります。
「花織の宴」で初めて観た時から強烈な印象が残ってて、
アカハチのDVDで「ああ、あれアカハチの演舞だったんだ~」と分かってから、
コレを生で見るのを特に楽しみにしていました♪
だからこの楽曲がCDに入ってないのが悲しいくらいデス(ノД`)
(肝高の阿麻和利の伝令もそうだけど…)
今回で「卒業」になるメンバーもいるとあって、
「卒業公演」でもあった夜公演、最後の挨拶もメンバーも涙・涙でしたね…。
まとめ。
「歴史は夢であり、浪漫なのだから」
南哲先生ー!
まさにそうッスよね!
石垣の歴史と浪漫をまた味わうことができました!
あー、もっとたくさんの人に見てもらいたかったな~。
成人式ということもあって私の周りでは行きたいけど行けない、という人が多かったです(涙)
ステキな舞台を本島で公演してくれてありがとうございました
次は、是非、ホームである石垣で見たいと思ってます