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兄の背中を追っていた

2008-04-11 02:35:25 | 詩・心
歳が一つ上の兄がいる
昔は、兄の背中ばかりを追いかけていた
中学でサッカーを始めたのは
完全に兄の影響だ
いつも兄にはかなわなかった

ファミコンで対戦ゲームをしていても
僕が負けて、逆ギレするのがセオリーだった

兄は要領が良くて、勉強もできて
僕は、父に怒られてばかりだった
勉強机の奥に、点数の低いテスト隠していたり…

自転車にも、僕はなかなか乗れない
掛け算も覚えが悪い

年が一歳しか離れていなので比較の対象だったのかもしれない


兄は高校から、親戚の家に居候していた
そこからが、分かれ道だろう

兄は大学へ
僕は就職へ

北海道に残っている兄を見て
そんな小さな場所だと
考えも小さくなってしまうと思っていた

実家で苦悩している兄を
兄自身の責任だ、なんて冷たく思う時もあった
そんな嫌な自分もいた


兄は、優しすぎて
自分がいなくなったらと、周りのことを考えていた
実家を出るに出られない苦悩があったのだろう
長男として生を受けたしがらみ
父からの重圧
遠く離れた場所から見ている傍観者の僕
なにもできなかった

そして改めて
兄のすごさを知った
離れていたので、感じることができなかったが
彼の内包するエネルギーを感じた



もう、兄の背中を追うことはないかもしれない
お互いの戦うリングは違うわけだから
しかし
負けられない相手が一人増えた