玄関のチャイムの音で目が覚めた
夢の中でチャイムが鳴ったのかと思い、意識を固めるまでに時間がかかった
布団から抜け、ドアノブに手をかける
その時は気がついていなかったが
髪の毛を濡らしたまま寝てしまっていたので
頭は鳥の巣のようになっていた…
ドアを開けたが、そこには誰も立っていなかった
夢だったのかと一瞬考えたが、念のため外に出て確認してみることにした
やはり通路には人はいなかった
少しの間、通路でぼんやりしていると上の階から顔を見せた人が
「突然起こしてしまってすみません」
鳥の巣のような頭を見れば、イヤでも寝起きだと判断するだろう…
中年の女性だったが、宗教勧誘の人だと感じたので
相手に気がつかれないように身構えた
「隣に住んでいる人に最近会いましたか?」
いきなりそう聞かれて、返答に困った
最近とは、何日前までを最近と定義付けできるのかということと
すぐに前回会った時のことを思い出せなかったこと
隣の部屋に住んでいる人は
60歳ぐらいの女性で、足が少し不自由なこと
朝バイトから帰ってくるときに、よくすれ違って挨拶をしていた
係わり合いといえばそれぐらいなものだ
いなくなったからといって、何も困ることはない
近所の銀行で「いらっしゃいませ」だけを言っている中年銀行員みたいなものだ
そんなものなのだ
しかし
裏を返せば、自分もそんな存在であるということだ
実は「いらっしゃいませ」を言っているだけの中年銀行員みたいなものかもしれない…
ある側面から眺めると、それが嘘だとはいえないだろう
夢の中でチャイムが鳴ったのかと思い、意識を固めるまでに時間がかかった
布団から抜け、ドアノブに手をかける
その時は気がついていなかったが
髪の毛を濡らしたまま寝てしまっていたので
頭は鳥の巣のようになっていた…
ドアを開けたが、そこには誰も立っていなかった
夢だったのかと一瞬考えたが、念のため外に出て確認してみることにした
やはり通路には人はいなかった
少しの間、通路でぼんやりしていると上の階から顔を見せた人が
「突然起こしてしまってすみません」
鳥の巣のような頭を見れば、イヤでも寝起きだと判断するだろう…
中年の女性だったが、宗教勧誘の人だと感じたので
相手に気がつかれないように身構えた
「隣に住んでいる人に最近会いましたか?」
いきなりそう聞かれて、返答に困った
最近とは、何日前までを最近と定義付けできるのかということと
すぐに前回会った時のことを思い出せなかったこと
隣の部屋に住んでいる人は
60歳ぐらいの女性で、足が少し不自由なこと
朝バイトから帰ってくるときに、よくすれ違って挨拶をしていた
係わり合いといえばそれぐらいなものだ
いなくなったからといって、何も困ることはない
近所の銀行で「いらっしゃいませ」だけを言っている中年銀行員みたいなものだ
そんなものなのだ
しかし
裏を返せば、自分もそんな存在であるということだ
実は「いらっしゃいませ」を言っているだけの中年銀行員みたいなものかもしれない…
ある側面から眺めると、それが嘘だとはいえないだろう