パッション120%

さあさあさあ!!
今日も全開で・・・
パッショネイトにイカねーと♪♪

隣人は音もなく消える

2010-02-20 01:33:34 | 日々を歩む
玄関のチャイムの音で目が覚めた
夢の中でチャイムが鳴ったのかと思い、意識を固めるまでに時間がかかった
布団から抜け、ドアノブに手をかける

その時は気がついていなかったが
髪の毛を濡らしたまま寝てしまっていたので
頭は鳥の巣のようになっていた…

ドアを開けたが、そこには誰も立っていなかった
夢だったのかと一瞬考えたが、念のため外に出て確認してみることにした
やはり通路には人はいなかった
少しの間、通路でぼんやりしていると上の階から顔を見せた人が
「突然起こしてしまってすみません」
鳥の巣のような頭を見れば、イヤでも寝起きだと判断するだろう…
中年の女性だったが、宗教勧誘の人だと感じたので
相手に気がつかれないように身構えた

「隣に住んでいる人に最近会いましたか?」
いきなりそう聞かれて、返答に困った
最近とは、何日前までを最近と定義付けできるのかということと
すぐに前回会った時のことを思い出せなかったこと

隣の部屋に住んでいる人は
60歳ぐらいの女性で、足が少し不自由なこと
朝バイトから帰ってくるときに、よくすれ違って挨拶をしていた
係わり合いといえばそれぐらいなものだ
いなくなったからといって、何も困ることはない
近所の銀行で「いらっしゃいませ」だけを言っている中年銀行員みたいなものだ
そんなものなのだ


しかし
裏を返せば、自分もそんな存在であるということだ
実は「いらっしゃいませ」を言っているだけの中年銀行員みたいなものかもしれない…
ある側面から眺めると、それが嘘だとはいえないだろう