アフォガート
それは「バニラアイスのエスプレッソがけ」
だと思う・・・
マックで本を読んでいた。
ふと顔を上げ、私の座っている先のテーブルに目をやると、
初老の女性と、少年が腰を掛けた。
たぶんおばあちゃんとお孫さんだろう。
誘拐されている子供のようなかんじではない。
トレーには、ポテトにドリンク、そしてアフォガート。
女性は、親指と人差し指でポテトをつかみ、目線にまで持ち上げている。
ポテトをポテトだと再確認するように。
そして、そのポテトを・・・
「アイスクリームの中に突っ込んだ！！！」
GOAL!!!!!
私の脳内では11人のジョン・カビラが一斉に声を上げた！
これぞ想定外！
気が付いたら、その女性に釘付けになっていた。
彼女に気付かれぬよう、そっと釘付けになっていた(笑)
そして、また彼女はポテトをつまむ。
今度は・・・
「エスプレッソの中に突っ込んだ！！！」
まだ２回だけど、私の中ではハットトリックものだ！
文句なしのハットトリックだ！！
そして彼女は、
「少年にもそうさせた！！」
まだ少年は小学生にもなっていないだろう。
特に拒否する素振りもなく、アイスにポテトを沈み込ませている…
たぶんアフォガートの食べ方だって知っちゃいない。
もしかしたら彼は大人になっても、
アフォガートにはポテトが一緒についてきて、ポテトにつけて食べるものだと思ってしまうかもしれない。
少年の将来に一抹の不安を感じながらも、
次はどんな想定外の事が飛び出すのか、ルンルンしながら窺っている♪
少年はアイスクリームで。
初老の女性は、アイスクリーム時々エスプレッソで。
なんとも斬新なポテトフライのいただき方だ。
と、しばらくすると・・・
エスプレッソのカップをつかみ、アイスにかけた！！！
「食べ方、ちゃんと知ってるんかい！！」
楽しみ方をたくさん知っているというわけだな・・・
さすがは年の功！