Re又造
日本画をデジタル技術を駆使して
新たな鑑賞方法で展示されている企画展
作品数30点
その割にはチケットが割高なのだが
展示作品を見てゆけば
それも納得できた
Re使われ方として意味はなんとなくわかるが
正確なそれは理解していない。
「再び」とか「繰り返し」とか
そんな意味なのだろうか・・・
シチュエーションによっても変わってきそうだ。
又造×スバル
企画の展示場は、スバルビルの中
見事にラッピングされた車だ
前も横も後ろも又造デザインが施されている
しかも
この車、実際に走るのだから驚きだ。
春秋波濤
作品をデジタル映像化し
空間レイヤーで、表現されている。
作品の中に入ったような感覚を味わえる。
墨龍 雲龍図
「墨龍」 山梨の久遠寺
「雲龍図」 京都の天龍寺
2つの天井画が、実物大で
同時に再現されている
まさに圧巻
火の島
又造の内面の感情・感覚をはじめて作品にぶつけた傑作
横は3メートル半を越える大作だ。
それがデジタル映像として展示されている。
なんと作品が揺らめいている。
赤い島がゆらゆらと動いているのだ。
おぼろ
G7伊勢志摩サミットで展示された陶板の作品
空間全体が作品となっていた。
周りには桜の花びらが舞い散るような
デジタルアートが投影されている。
写真では青白くなってしまっているが
ピンクの桜がはらはらと散っている。
揺らめくろうそくのような灯り
手前の下は水面のようになっていて
作品が反転して映し出されていた。
静謐でいて、なおかつ上品
しかし、気持ちが落ち着く空間でもあった。
何度も戻って、この作品を味わっていた。
デジタル技術によって、映像化され
展示されている作品たち
素晴らしいとは思うのだが
作品自体の力というか
情念のようなものは伝わってこなかった。
本物ではないから当然だろう。
自分の思いをぶつけて描いたとされる「火の島」
展示されている空間は、その作品一つ
空間全体が赤くなっていた。
その場所に入った瞬間は
少しあとずさってしまったぐらいだ。
しかし、その作品を目の前に対峙していても
あてられるような感覚は起きなかった。
映像化されているから、そんなものは削ぎ落とされてしまっている。
墨龍、雲龍図の実物は、もっともっと力に満ちているのだろう。
デジタル化によって失われるもの・・・
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