埼玉県立近代美術館
障害者アートの企画展だ。
企画展タイトルに「障害者」とは出せなかったのだろう。
けっこう強い言葉だし、ひんしゅくを買う恐れがあったのかもしれない。
だか、
「すごいぞ、これは!」といえる作品があった。
12名のアーティストの作品が順々に展示されている。
まず入って一番初めの絵画作品。
アーティスト 川上健次
これが私にとっては一番「すごいぞ、これは!」となる作品だった。
人や動物の顔・体を描いた作品。
燃えるような顔をしているもの、
目や歯がむき出しになり、叫んでいるようなもの
輪郭はかすかに残っているが、今にも溶けだすような・・・
キャンバスから飛び出してきてもおかしくない異様な迫力がある絵画たちだった。
その作品から、私の肌に鋭利な何かが突き刺さってくるような感覚があった。
見ることはできるが、その作品に入り込むことはとてもじゃないができなかった。
長く直視していたら、たぶんあてられるだろう。
だが、だからこそ気になる。
なぜ、そこまで、私の感情をざわつかせるのか。私の何を刺激してくるのか。
何度も踏み込もうとしたが、私の奥の方の本能的な部分が拒絶していた。
企画展入ってすぐにそんな作品に遭遇してしまったために、
それより後の作品は、どれも霞んで見えてしまったのが正直な感想だ。
ちなみに、この写真の中で上の真ん中が川上健次の作品だ。
この絵が大きなキャンバスに描かれている。
もう一度、この作品を見に行きたいと思っている自分がいる。
そこまで惹きつけられる、理由が知りたい・・・
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