終電との競争

終電に飛び乗り一安心・・・
も、束の間
「人身事故の影響で…」
車内アナウンスが流れる
まさに次に乗り換える電車だ

下車する駅には二回乗り換えが必要だ
即ち、三つの電車に乗るわけね
二つ目の電車が止まっている

迂回して帰れるだろうか……
駅員に聞くと
「大丈夫ですよ」と即答
やるじゃん！
と、安心して迂回する電車に揺られる
が……
車内アナウンスを聞きながら、口から魂が抜けかける
もう、最寄り駅まで帰れない？？？

簡単に説明すると
二番目の電車が動いていないので
一番目の電車で迂回して三番目の電車に乗ろうと寸法だった
迂回するも、三番目の電車を乗り換える一つ前の駅で止まってしまう
「マックかマンガ喫茶で始発待ちか…」
そんな悲しいナイトが頭をよぎる
だが、断る
人身事故で止まったまま、まだ動き出していない
そして三番目の電車もそれに合わせて動いていない
一つ駅分走れば間に合うかも！？
試す価値はある

はじめて降りる駅
右も左もわからない
進むべき先を示すもの「線路」
だけど、線路の上をスタンドバイミーのように歩くわけにはいかない
線路と電線を横目に、次の駅目指しコンクリートを蹴り出す！
気分は中距離ランナー
になりたいところだが、数分で息切れ
少し歩き、また走る、繰り返し・・・
10分で次の駅にたどり着く
汗だくである

間に合った
さすが汗だくになっただけのことはある！
汗だくで息があがってる、軽い不審者(笑)
駅に着いたけど、10分以上さらに待たされる
体にとっては、有りがたいクールダウンの時間
帰るのはどんどん遅れていくのだけど…


終電時間帯はイレギュラー続出である
駅員さんも実際には、完全に状況把握なんてできないんだよね…