フウリンユキアサガオ[風鈴雪朝顔](ヒルガオ科)
林の中を通る道では、こんな可愛い花が咲いていました。
この花に初めて出会ったのは、今から3年前の10月16日ことでした。この花を撮ってきて、家で調べても分かりません。
そこで、今は閲覧できなくなってしまった、oNLINE植物アルバムの掲示板に投稿して、フウリンユキアサガオであることを教えていただきました。
横浜植物会の会報(第203号Vol.39,No.4 2008年11月20日)によると原産地はネパールで、中国、インド、シッキム、タイ、ベトナムなどに分布します。その当時、日本で帰化が知られていたのは岡山県、宮崎県、群馬県などであり、横浜での帰化が知られたのは、ちょうどこの頃だったのです。
道端のフェンスに絡み付いている様子です。このフェンスの奥では、一面このフウリンユキアサガオに覆われてしまっています。
葉の様子を近くで見てみました。葉は心形で、長い柄があり互生します。表面にはとても細かい毛が生えているようです。陽に透けて見える毛の様子が分かるでしょうか。脈は裏面にくぼみます。葉腋に葉柄よりも長い花茎を出し、円錐花序をつけます。右上方に伸びるのが花茎です。1枚目の写真でも分かるように、花序も分枝します。小花柄の基部には托葉がつきます。
久しぶりにこの場所を訪れて、この可愛い花に再会できました。横浜での帰化が知られた時期と、私が初めてこの花に出会った時期はほぼ一緒です。私も第1発見者の一人なんだと、勝手に思っていたりもします。
でも、この花の繁殖力はものすごく、この一帯全てを覆っていると表現しても過言ではありません。
この場所から外に逃げ出さないことを祈るばかりです。
10月上旬 横浜市内にて