サンショウ[山椒](ミカン科)
山野の林内に自生する雌雄異株の落葉低木。葉は互生し、奇数羽状複葉で11~19枚の小葉からなります。小葉には鋸歯がありますが、ややくぼむ感じになり、鋸歯や葉先のくぼんだ所に油点があります。
4~5月、枝先に小さな円錐花序をつけ、蕚があり花弁のない黄緑色の小花を咲かせます。果実は径5mm程で、赤熟し、裂けて中から黒い種子を出します。既に果皮が裂けて、黒い種子が見えているものもありますね。
生薬として用いるには、7月中旬頃の果実が充実し、果皮が濃緑色の頃に収穫します。果皮を用いるので、種子をよく取り除いたものが良いそうです。
葉の基部には、刺があります。サンショウの刺はこのように対生します。よく似たイヌザンショウの刺は互生するので、区別することができます。
サンショウの若葉は、お吸い物や和え物に、果皮は蒲焼などの香辛料に、材はスリコギとして用いられます。
これも昔から身近にあったものなのですね。
雌雄異株ということなので、雄花と雌花が咲きます。まだ二つの花を撮ったことがないので、来年以降探してみたいと思っています。
先週から風邪をひいて体調が悪く、ブログの更新を思うようにできません。散策にも出掛けていないので、「旬」の植物を載せられません。
無理せずに、更新していこうと思いますので、よろしくお願いします。
10月上旬 横浜市内にて