ジュズダマ[数珠玉](イネ科)
日本各地の水辺などに生える、熱帯アジア原産の多年草。葉は線状披針形で、中央脈は白く基部は葉鞘となります。
花期は9~11月で、茎先に苞鞘を出し、中に雌性小穂があります。雄性小穂は苞鞘から伸びた先につきます。雌性小穂のうち、1個だけが花柱を出し、花柱が萎れてから雄性小穂の苞穎が開いて、葯がぶら下がります。
中央の小穂は雄性期で、その奥に花柱の萎れた姿が見られますね。
果期に苞鞘は硬くなり、緑色~黒褐色~灰白色になります。
本種の栽培種を「ハトムギ」といい、苞鞘は軟らかいです。
川岸にある遊歩道を歩いていたら、ジュズダマが群生していました。この辺りでは、水田脇や川岸などでよく見ることができます。
果期の頃にひとつ採って割ろうとしましたが、とても硬くて素手では何も出来ませんでした。果実は川穀「センコク」といって、ハトムギの代用としたそうです。これも身近な薬草なのですね。
9月上旬 海老名市内にて