自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

季節到来の花・・・ヤマジノホトトギス

2012-09-25 22:27:00 | お散歩

ヤマジノホトトギス[山路杜鵑草](ユリ科)
いつもの林縁の道端で、今年もこの花に出会うことができました。
3~4年前、林縁の潅木を刈り払ってから、この花がたくさん咲くようになりました。嬉しいことですね。
ヤマジノホトトギスの花被片は平開するのですが、この花被片は下を向きすぎているようです。
花も通常は葉腋に付くのですが、これは散房状に花序をつけています。
こうして見ると、ヤマホトトギスの特徴を現しているように思えてきました。
でも、雄蕊の下の方には紫斑点がないこと。花期の初期の花では、茎の先に散房状の花序に着くことがある(国立科学博物館HPより)。ということから、やはりヤマジノホトトギスでいいようです。
花期を考えても、この時期に咲き始めているので、ヤマジノホトトギスでしょう。
なんか自分に言い聞かせているようですが、同定するには迷うことが多いです。

2011年の花

9月中旬 横浜市内にて

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終わりと始まり・・・センニンソウ

2012-09-24 21:41:00 | お散歩

センニンソウ[仙人草](キンポウゲ科)
いつもの散歩道を歩いていると、センニンソウがまだ花を咲かせていました。今年は花の盛りに散歩が出来ず、遠くからセンニンソウの白い花を眺めるだけでした。
せっかく出会ったセンニンソウですが、花の数は少なく、寂しい感じもしました。でも、よく見ると、白髭の準備をしているものも多くありました。
花から実へと、移りゆく姿を見られたのでしょう。今まで気付かなかった姿を見ることができました。

12月のセンニンソウ

9月中旬 横浜市内にて

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七草の花・・・クズ

2012-09-23 17:33:00 | お散歩
クズ[葛](マメ科)
この季節、ほのかに漂う甘い香りに気付くと、こんな花に出会えます。
秋の七草のひとつ、クズですね。

林縁の木などを、覆い隠すように蔓延る姿は、日本の何処へ行っても見られる風景でしょう。
日の光を一身に浴びて、大きな葉を繁らせ、たくさんの花を咲かせています。

道端のフェンスに蔓延っていたクズの花は、下の方がマメになっていて、とても長い花序をつけていました。
蕾から花が咲き、咲き終わって、実が生ってくる様子をひとつの花序で観察できますね。これを見ると、全ての花が実に生っている様にも見えます。結実率も高いのでしょうね。
ご存知のとおり、クズの根には、多くのデンプンを含み、葛粉を採って利用したり、葛根として生薬に用いたりします。
根を掘り取るのは大変な労力が要りますが、こんな花を咲かせているクズの根、どれほど大きいのか気になりますね。

2011年の花

9月中旬 横浜市内にて

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危機を救う・・・ツルボ

2012-09-22 18:48:00 | お散歩

ツルボ[蔓穂](ユリ科)
林際に広がる畑の脇で、ツルボが花を咲かせていました。この辺りでは、わりとよく見かける花のひとつです。
先日読んだ「日本人は植物をどう利用してきたか」(中西弘樹著)によると、ツルボは飢饉に備えて植えられていた、救荒植物のひとつだそうです。救荒植物は、デンプンを多く含み、主食の代用あるいは主食と混ぜて食べられるもので、病害虫に強く、天候不順な年にも生育でき、雑草との競争にも強く、手入れをしなくても繁殖できる植物だそうです。
他にも、ノビルやアマナ、ヒガンバナなどが救荒植物と考えられているのです。
江戸時代には、救荒植物の本が幾つかまとめられていたそうですが、天候不順は今よりももっと生活を脅かしていたのですね。
私がいつも利用する駅の、使われていない線路の枕木の間から、いくつもツルボが花を咲かせていました。
でも、駅の改良工事によって、線路が敷き直され、ツルボの花もなくなってしまったようです。
ちょっと寂しい、駅の風景です・・・

2011年の花

9月中旬 横浜市内にて

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花の季節に・・・ガガイモ

2012-09-21 20:38:00 | お散歩

ガガイモ[蘿摩](ガガイモ科)
道端の生垣に絡んだ蔓に、こんな花が咲いていました。ガガイモの花ですね。久しぶりに見ました。
果実は袋果で、中には真っ白な種髪を付けた種子が詰まっています。目立つところにあるガガイモは、やがて刈り取られてしまう運命です。なかなか種髪の姿を見る機会がありませんが、このガガイモはその種子を風に乗せることができるでしょうか。
期待をこめて観察していきたいと思います。

2010年の果実

9月上旬 大和市内にて

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