スギやヒノキの人工林の中を歩いてると、黄葉したクロモジが目に入ります。キレイに黄葉してます。
クロモジと言えば和菓子の楊枝に使われますが、今、アロマテラピーとしても注目されています。
クロモジの香りの主成分となる「リナロール」は、化粧品や香水などの香料としても有用で、この「リナロール」を多く含むローズウッドという樹木は、合成香料ができるまで、過剰といえる伐採が行われていたそうです。
クロモジの香りに含まれる成分(リナロール、カルボン、ゲラニオール、リモネンなど)には、抗菌・抗ウイルス効果、鎮静効果、鎮痛効果、防虫効果があると言われており、アロマテラピーの注目の的になっています。
”龍神は~と”(和歌山県田辺市龍神村)が、クロモジの精油を成分とした、ローションオイルを販売してます。
※Yahooショッピングからも購入できます(ちなみに、僕は関係者ではありません)
http://store.shopping.yahoo.co.jp/kisyu-furusatoichi/4560282586112.html
使用した方からのお話では、老人性のイボやシミが取れるそうです。
肌に使う物なので農薬とか一切禁止。林内のクロモジは農薬なんて使わないし、農薬が飛散してこないから、安心できる天然素材。
萌芽力もありそうやし、収穫と再生のバランスを保てば循環利用できるかも!?
ただし、課題として、どれくらいで再生するのか。
その周期がわかれば、計画的かつ循環的な利用が見込める?
あと生産量。
採取できるオイルの原料は僅からしいので、安定供給を目指すなら、一束での生産量とかあるとわかりやすい。 (すでに公開されたデータがあるかは不明ですが)
課題はあるけども・・・(あっ、ここからはいつもの僕の妄想ですが)
請負とかでは、元手がとれないと思うので、山主が買い手に立木販売する。
買い手は、将来的な資源確保も視野にいれて、再生できるような採取に心がける。
山主も周期的にクロモジの副収入が入り、買い手も周期的に資源を確保できる。
この先、正直、スギやヒノキだけでは、経営維持は難しいし、不安もあるので、再生可能かつ再造林が不要な広葉樹資源で副収入を得る方法も経営として取り入れる必要はあるかと。
山主と買い手の間に信頼関係を築き、長期的かつ定期的な副収入と資源確保ができる、双方メリットのある関係・体系づくりが実現できれば・・・
と、クロモジの黄葉とスギ-ヒノキ人工林を見ながら、妄想しました
ただし、萌芽しても、シカの食害を受ける。
どうしても、そこの課題にぶち当たりますが・・・。