サクラをはじめ、マルバアオダモやガマズミなどの花が開き、コナラやカシ類も開花の準備を着々と進めています。
山を見渡すと、白色、桃色、赤色、黄緑色、緑色などが様々な濃淡で多様な色を表現してくれています。
よ~く樹木を観察してみると、葉と花を同時に開く樹木、葉が開くより先に花を咲かす樹木、葉を開いても花が咲かない樹木(葉を開いた後に花を咲かす樹木)という違い見かけます。
間近で観察してみると、花だけが出ている芽、葉だけが出ている芽、花と葉が同時に出ている芽を見ることができます。
これらの芽を「花芽(かが、はなめ)」、「葉芽(ようが)」、「混芽(こんが)」といいます。
樹木の種類によって、どの芽を持つかが決まっています。
分かりやすい樹木だと、早々と花だけを咲かす「ウメ」は、花芽と葉芽を持っています。
「混芽」をもつ樹木は?
身近な樹木で言うと、コナラやカシ類です。
これらの写真をよ~く見ると(クリックすると画像が大きくなります)、葉と花が同時に出てきているのが分かります。
ウバメガシの写真が一番、分かりやすいかもしれません。
これは、アラカシ。
葉と花が同時に出てきて、しばらくすると・・・
こんな感じに。
出てきた葉の付け根あたりに花が出てきてます。
ちなみに、コナラやカシ類でも、花が付いていないものもあるので、それは「葉芽」。
と、このように、春のこの時期ならではの、観察が楽しめます。
葉と花が同時に出ている芽があれば「混芽」で、花が出ている芽は「花芽」、葉が出ている芽は「葉芽」。
花が咲いた樹木を遠くから眺めるだけでなく、たまには間近で見てください。
また、間近で花だけを見るのではなく、「芽」も探してみてください。
でわ、少し観察の事例を・・・
ヤマザクラも葉と花が同時に出てきます。
間近で見てみると・・・
ヤマザクラは、花芽と葉芽が別々。
次にクマシデ。
これも早春に花が咲きます。
葉も同時に出ていますが・・・
これも花芽と葉芽が分かれています。
最後はウリカエデ。
これも早春に花が咲き、葉も同時に出ます。
あまり、目立つような花ではないのですが、間近で見てみると・・・
これは混芽。
という風に、「混芽」はこの時期にしか、観察することが出来ないので、ご興味のある方は是非、観察してみてください