パナソニックさんが自然環境保全活動の一環として、田辺市龍神村で植樹活動を行っています。
その活動が今年で10周年。
そんなめでたい時期に、観察会の案内役としてお招きいただきました。
今回のテーマは「10年前に植樹した森の今の様子」。
赤いテープが、2007年に植えた木の高さを示しています。
10年でどれだけ成長したか、一目で分かるように印付けをしています。
10年経てば、立派な森になりつつあります。
植栽された樹木は、ヒノキ、アラカシ、イロハモミジ、コナラ、ヤマザクラ、ケヤキ・・・かな。
植樹した以外の樹種も生えてきています。
ツブラジイ、アカマツ、スギ、タブノキ、ホウノキ、シキミなどなど。
しかし、植樹した全ての樹木が、すくすくと順調に成長したわけではありません。
シカに剥皮されたり、枝葉を食害されたり、枝を折られたり・・・
このケヤキは植えられた当時から被害を受け続けたのでしょう。
ケヤキの生き残りを見つけられたのは、この1本だけ。
10年間、頑張って、生き残ってきたようです。
植えられた樹木以外も、シカの被害を受けています。
そして、順調に成長し、花を咲かせて参加者を迎え入れてくれた樹木の姿も。
伐採された空間に木を植えられ、その木が大きくなる。
大きくなった木に、鳥が止まって糞をする。
その糞の中には樹木の種がある。
こうして、他所から運ばれてきた種が芽を出し、新たな木が育ち、色々な樹種で構成される森が出来上がる。
風で運ばれる種もあれば、リスやネズミが運ぶ種もあります。
樹木が順調に育ち、様々な樹種が入り混じることで、少しずつ森林の姿が変化していきます。
このまま自然任せにするのもいい。
残したい木を選び、間伐して、自分たちが作りたい森に育てるのもいい。
個人的な考えですが、いつも思うことが、目的が環境保全でも木材生産でも、森づくりに大切なことは、「どのような森林にしたいのか」という目標を持つことだと思っています。
イベントには多くの社員さんが集まっており、皆さん、非常に熱心でした。
毎度のことながら、「龍神は~と」さんのお弁当は最高
楽しい1日でした