新聞閲覧:『エコノ探偵団』

2009年10月05日 23時45分35秒 | エンタメのかけら

おもしろい読み物は、
思わぬ場所に潜んでいることがある。

ある会議で、
日経新聞の「エコノ探偵団」という記事のコピーが渡されたのだが、
これがかなりおもしろい。

今回は「新訳本の発行はなぜ相次ぐ」
という特集だが、
そのリードの部分からして奮っている。

「昔の外国作品を現代の日本語に改めて翻訳した
 新訳本が増えている」
 ご隠居、古石鉄之介がやってきた。
 探偵、深津明日香は
「古くても読まれるのは不思議」と
 背景を調べ始めた。

 誰だ、古石鉄之介って。
 誰だ、深津明日香って。

 だが、そんなことなどお構いなしに、
 明日香は冒頭から大活躍だ。

 記事の書き出しはこうだ。

 明日香は東京都文京区の光文社を訪ねた。

 さすがは探偵だ。
 その後も明日香は関係者に問いただしたり、
 証言をメモしたりと大忙しだが、
 出版社サイドもやけに明日香に協力的だ。

「コスト削減が魅力」
 つぶやく明日香に集英社の岩本暢人さん(55)が
 話しかけた。
「新訳本は一定の売り上げも見込めます」

 なぜそんなつぶやきまで素早く聞きつけるのだ、
 岩本暢人(55)。

 そして、記事はこう終わる。

 報告を聞いたご隠居が事務所を去ると、
 明日香は先輩探偵の加田孝造に本を渡した。
「これはダンディーな探偵が活躍する古い小説。
 村上春樹の新訳だね?」
 戸惑う孝造に明日香がささやいた。
「こんな探偵と一緒に働けたらステキだな。
 勉強してくださいね」

 だから誰だよ、加田孝造って。
 ご隠居は頭とケツだけかよ。
 ダンディーな探偵が活躍する古い小説とか言ってないで、
 ちゃんと『ロング・グッドバイ』って言ってやれよ。

 そもそもこの設定、必要か。
 普通に考えるとまったく必要ない。

 だが、必要のないものが常に悪いわけではない。
 必要ないからこそおもしろいものもある。

 明日香はまさにそれだ。

 ぜひともこの調子で、
 次回も難問を解決してほしいものだ。

 残念ながら我が家は読売新聞なのだけれど。

(記事の内容自体はとてもよく取材された、
 興味深いものであったことを追記しておきます)
 

『non-no』を買う女

2009年10月05日 19時38分40秒 | コメディのかけら

隣のレジに並んでいた女が、
店員に『non-no』を差し出して言った。

「カバーつけて下さい」

え?
普通、あんな大判の雑誌にカバーなんてつけるか。

そもそもあんな大判用のカバーなんて用意してないだろう。

あの後、あの店員はどうしたのか。

見ておけばよかった。

病気と眠り

2009年10月05日 07時45分52秒 | その他のかけら

金曜日の夜中に、
激しい嘔吐と下痢に見舞われた。

土曜日の朝、病院に行った。

腸内にウイルスが入ったらしく、
こうなると水分補給をしながらじっとしているしかない。

熱も出てきた。
37.5℃。

体がウイルスと闘っている気がする。

だから、いくらでも眠れる。
合計20時間近く眠っていたのではないか。

そして今朝目が覚めたら、
すっかり体調が回復していた。

睡眠の力は偉大だ。