デジカメで収録

2009年10月12日 21時53分48秒 | 業界のかけら

CMの世界では、
最近、動画も一眼レフのデジカメで撮影する。
そんな話をちょっと前に聞いた。
その方が画がきれいなのだそうだ。

今日、WOWOWでやる松たか子さんのドキュメンタリーの
インタビュー部分の収録を覗いたら、
デジカメで撮影していた。

しかも3カメ体制。

3台の一眼レフデジカメが、
一斉に被写体を狙う姿はちょっと不思議だ。

デジカメによる撮影は画がきれいだが、
難点もある。

最大20分程度しか録画できないのだ。

だから、CMや今日のような単独インタビュー撮りには使えるが、
通常のバラエティやロケには不向きだろう。

撮影環境というのは、
僕たちの知らないところで、日々、進歩している。

観劇:『home/三田村組』

2009年10月12日 08時18分52秒 | エンタメのかけら

芝居の内容が先にあって、
このキャスティングとなったのか、
それともキャスティングがだいたい決まっていたから、
この内容になったのか。

出演者の大半は50代~70代。
舞台は老人ホームである。

小劇場で老人ものをやる場合、
どうしても役者の年齢が若いため、
一生懸命老人を演じている感じがして、
時として居たたまれない気分になるのだが、
今回に関してはそれはない。
だって、みんな、本当に老人なのだから。

そんな恵まれた環境ではあったが、
それでも観ている間、
「これはファンタジーではないか」
という思いがしていた。

終演後、
出演者から話を聞いて、
引っかかっていた部分の謎が解けた。

ごく初期の段階では、
ある種のファンタジーで終わるという構想も、
作家の頭の中にはあったらしい。

だが、ある段階で、
すべて現実の話でいこうということになったのだという。

そこで老人ホームの恋愛事情の現実を調べたら、
それはそれで大変なことになっていたそうだ

たとえば、「500円で売春するおばあさん」
「朝、掃除のときに脱衣場に落ちている使用済みのコンドーム」
どちらも実話であり、とてもおもしろい話だが、
おもしろすぎてかえって作り事に見えてしまう。

そこでリアルを追求する路線も止め、
今回のような形に落ち着いたのだそうだ。

なるほど。