原作の『あなたの人生の物語』は読んで、
映画化に対する懸念点は大きく2つありました。
Q①:「構造」そのものがアイデアあるこの小説を、
どう映画としての「ストーリー」に仕立てるのか。
Q②:この作品の鍵である異星人の「文字」を、
映像でどう表現するのか。
ここまでは観る前。
そしてここからは観た後。
ネタバレを防ぐためにぼんやりと書きます。
A①:オリジナルのエピソードを加えることで、
映画としての「ストーリー」=起伏を作っていた。
ただし、新たなに加えられたエピソードは、
いささか安易。
前半と比べ後半が・・・という感想を散見したが、
それは原作と映画オリジナル部分の差。
A②:異星人の「文字」(原作ではヘプタポッドBと呼んでいる)は、
ああいうビジュアルで表現したか。
原作にあったこの文字のもう1つの秘密、実はそこが一番のSF的着想だけど、
さすがに映画に取り込むことはできなかったようだ。
なので、映画を観て、たぶん多くの人が疑問に思った部分は、
原作を読めば解消できます。
ただしそこに展開されているのは、作者が作った仮想の理屈なので、
それを受け入れられるかどうかにはよるけれど。
それにしても、映画のクライマックスで重要な役を担うのが✕✕というのは、
やはり市場を意識してのことなんだろうなあ。と思うと、ちょっと醒める。