『メッセージ』を観る前と観た後

2017年05月27日 09時05分07秒 | エンタメのかけら

原作の『あなたの人生の物語』は読んで、
映画化に対する懸念点は大きく2つありました。

Q①:「構造」そのものがアイデアあるこの小説を、
  どう映画としての「ストーリー」に仕立てるのか。

Q②:この作品の鍵である異星人の「文字」を、
  映像でどう表現するのか。

ここまでは観る前。
  
そしてここからは観た後。
ネタバレを防ぐためにぼんやりと書きます。

A①:オリジナルのエピソードを加えることで、
   映画としての「ストーリー」=起伏を作っていた。
   ただし、新たなに加えられたエピソードは、
   いささか安易。
   前半と比べ後半が・・・という感想を散見したが、
   それは原作と映画オリジナル部分の差。

A②:異星人の「文字」(原作ではヘプタポッドBと呼んでいる)は、
   ああいうビジュアルで表現したか。
   原作にあったこの文字のもう1つの秘密、実はそこが一番のSF的着想だけど、
   さすがに映画に取り込むことはできなかったようだ。
   なので、映画を観て、たぶん多くの人が疑問に思った部分は、
   原作を読めば解消できます。
   ただしそこに展開されているのは、作者が作った仮想の理屈なので、
   それを受け入れられるかどうかにはよるけれど。

それにしても、映画のクライマックスで重要な役を担うのが✕✕というのは、
やはり市場を意識してのことなんだろうなあ。と思うと、ちょっと醒める。