意図とは異なる美味

2023年01月10日 18時30分27秒 | アイデアのかけら


以前にも書いたが、
新潟で寿司屋を営む義父が、
元日に合わせて豪勢なおせち料理を送ってくれる。

今年も家族三人でありがたく頂いたのだが、
どの料理が一番美味しかったか?と家人(大)が言い出した。

それぞれの好みもあるので、票は分かれたが、
全員一致で挙げたのは「鰆吟粕味噌焼き」だった。

たしか昨年まではなかった料理だ。

後日、新潟に行った折、この料理の話をした。
すると、返ってきたのは、意外な言葉だった。

曰く、
「いつもは鰤を使っているが、
 値段が上がっているので鰆に変えた」

曰く、
「体力的にキツくなってきたので、
 いつもより早めに準備を始めた。
 それによって、より長い時間、漬け込むことになった」

どちらの行為も、実は味を高めることがメインの目的ではない。
魚を変えたのは、物価高の中、同じ値段で料理を提供するための工夫だし、
漬け込む時間が変わったのは、体力的な問題だ。

でも、その2つが合わさった結果、とても美味しい料理が誕生した。

この“偶然”が、僕にはとても興味深かったのだ。



羽田まで見送りに行く(2022年1月9日の備忘録)

2023年01月10日 08時27分46秒 | 日々のかけら


Jan.9(Mon.)

■今日という日。

昨夜の深酒が祟り、身も心もどんよりしている。

気分転換をかねて昼食へ。ゆりのき通りに最近オープンした『柚子』で鶏そば。滋味あふれる胃にやさしい中華そば。ゆっくり食事ができそうな空間。今度は夕食に来よう。

いろいろとやらなければいけないことがあるのだが、どうにも集中できない。

夕方、時間通りに予約したタクシーが来る。家人(小)を見送るために、家族3人で羽田空港へ。

第3ターミナル、前回来た時は、ほぼ国際線は飛んでいなかったので、ゴーストタウン状態だったが、今回はかつての賑わいを取り戻していた。


 



家人(小)の場合、学生ビザでの渡米なので、以前はカウンターでしか手続きができなかったが、今回は自動チェックイン機で手続きすることができた。エコノミーの乗客は、基本、自動チェックイン。カウンターは荷物を預かるのみ。このあたりも新型コロナ禍前とは大きく変わっている。

早めに着いてしまったので、空港内で軽く夕食。

出発ゲートの周囲には、旅立つ人、別れを惜しむ人がたくさんいた。手を振る人が大勢いた。これもひさしぶりに観る光景。

成田空港は手荷物検査の後、エスカレーターで降りていく姿を見送ることができるが、羽田にはそれがない。ちょっと寂しい。

経堂に戻って、まだ腹3分目なので、『松ちゃん』で軽く一杯。