山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

コウガイビル(写真は掲載していません)

2014-08-27 | めぐる季節と自然

こうがいビルという名前のビルってありそう……。

コウガイビルはぬめぬめした紐のような生き物で、正体があまり明らかになっていないらしい。
先日からうちの物置あたりに出現していた。
一度は物置にゴミを入れようとしたらそこの地面の上にいて踏みそうになった。
それが今日はその横の、私が素足で歩くテラスの上を堂々と這っていた。
物置にいたのと同じ個体なのかどうか分からないけど、体格はそっくりだった。

長さは15センチぐらいで、黒くて、太さは6、7ミリで、頭が何かの工具みたいにTの字になっている。あ、そうだ、金づちだ。そこは確かに進行方向の一番前なのだが、口は銅の真ん中にあるというので
そこを頭と呼ぶのが適切かどうか迷う。
黒光りして、顔が写りそうである。

4年位前に、もっと長くて黄色いのが、捨てられた靴ひものような感じで、うちのアプローチの階段の上に落ちていた。いや、存在していた。紐だとばかり思っていたけど、よく見たら紐ではなかったのである。
長さは50センチぐらいもあり、黒い筋があった。
梅雨時のことだった。
この生き物についてはこのブログにも書いている。

今年見る黒いコウガイビルとは違う種類に違いないのである。

ネットでググると、あまり情報が出てこないのだ。
日本には15種類あるという説を書いている人もあるが
写真付きで目撃例のあるのは、クロイロコウガイビルと、オオミスジコウガイビルだけである。

オオミスジコウガイビルは中国原産で、日本では都会で目撃されているという。
外来種は普通、港などを玄関にして、都会に侵入してくるから、不思議ではない。

うちにいた黄色い靴ひも状のコウガイビルは、オオミスジコウガイビルなのかと思うが、
うちは都会ではないので、どうなんだろう。名古屋港あたりからこんなとこまでやってこられるだろうか。誰かが連れてきて放ったんだろうか。
オオミスジコウガイビルというからには、ただのミスジコウガイビルというのもいるに違いないと思うが、その情報はない。

ミミズやナメクジを食べるらしい。
ぬめぬめさんにはぬめぬめさんだけの世界があるようだ。
あまり気持ちのいい生き物ではない。害はないらしいが、踏みたくないので、テラスには出ないでほしい。お願いします。
なお、隣の家に行くと塩かけられるからね。

写真/軽井沢ピクチャレスクガーデンの入口のルドベキア
(本文とは全く関係ありません)


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雨はお盆過ぎに

2014-08-27 | めぐる季節と自然

雨は夜更け過ぎに 雪へと変わるだろう
というなつメロがある。
梅雨のような雨模様も、秋雨前線に変わるだろう。

菜種梅雨、恵那にはたけのこ梅雨という言葉もある。
今年のようなめったにないこの時期の雨に名前はないかもしれないけれど
呼ぶとしたらつくつくぼうし梅雨か、おみなえし梅雨か、みそはぎ梅雨か、ひよどりばな梅雨か。

天気は梅雨のようでも、夕暮れの光の色がめっきり秋っぽいし、
なにより虫が鳴いているから、やっぱり梅の時期の梅雨とは明らかに空気が違うのだ。

3日ほど前、スーパーできゅうり1本98円だったのに驚いた。この田舎では、夏の盛りには5本で100円のことだってある。24年ぐらい前、梅雨が明けずに秋雨になってしまって、米が不作で日本中大騒ぎだった。

広島の災害は目を覆うばかり。災害に遭われた方の気持ちを思うと、
胸がつぶれるとはこういうことかと思う。悲しい。そして、恐ろしい。

自然は長い年月に渡り変化を繰り返してきた。地も成長している(というのか風化し劣化しているというのか)。
山は常に崩れるもので、その土砂が扇状地を造り平野を造り洲を造り、今の地形ができている。
大地は常に変化の途上にある。

ということは分かっていても、その過程を見ることはまずない。

しかし今回、崩れた規模も大きく、まさに地形が変わるところを目の当たりにした。
誰も住んでいないなら、自然の力で地形が変わったということに過ぎないが
今はその新たにできたたくさんの土地を掘り返して行方不明の方を探すということになった。
気の遠くなるような作業だから、わずかな日数でできるものではないだろう。
さらに雨も降り続いている。

どうしてそんなところを開発し、造成し、住宅地を造ってしまったのだろう
という思いが消えない。土地の危険度に対して、住宅地の規模があまりに大きすぎる。
もうそこには住まないでほしい。

今日は日本海側の津波の危険について、大学の研究者たちが予測を発表し
対策(心構え)を説いていた。
学者というのはそういうことをもっとやらなければならない。
災害が起こってから解説したって遅い。
災害が起こると現場に駆けつけて熱心に調査・研究に励む。
その成果を市民のためにもっと還元する努力をすべきだ。
学会で身内が読むだけの論文でではなく、
分かりやすい言葉で市民や行政に説くべきである。

写真/軽井沢ピクチャレスクガーデンの向かいのおもちゃ博物館の前

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