朴葉で巻いたかしわ餅。
6月上旬に、作ってみた。
まさしく端午の節句の季節である。
木曽風に作るには、朴葉が輪生している形のままに包むのである。
やってみて、朴葉巻を作るには、広い場所が要るということが分かった。
みょうが餅やさんきらい餅(サルトリイバラで包む)とは比べものにならない。朴葉は1枚で長さ40㎝ぐらいもあり、それが輪生していれば80㎝四方ぐらいの面積が要る。
蒸し時間は12分ぐらい。
強い香りがする。
みょうが餅、さんきらい餅も作ったが、それぞれ長所、短所がある。
みょうが餅は12分まではなんとか大丈夫だが、15分も蒸すと葉がよれよれになってしまう。
さんきらい餅は、香りがない。
しかしどちらも朴葉のように場所を取らないのがいいところである。採取もしやすい。
それにしても、朴葉を輪生のままセットにして包むのは、面白いものである。
蒸す前の朴葉巻。イグサや竹の皮の割いたもので縛るのがいい感じだが、ないので爪楊枝で留めた。
こういった用途の笹の葉の利用を調べようと、図書館に農文協の「日本の食生活全集」の新潟県と富山県のを借りに行ったら
シリーズごと棚から消えて、奥の書架にしまわれてしまっていた。
残念なことである!