山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

みょうが餅

2019-07-27 | 植物利用
朝8時半頃になってやっと雨が降り出したかと思ったら、すぐに止んでしまいました。台風の雨は今日の夜7時頃がピークで夕方まではあまり降らないようです。
湿気が多くべたべたするのに肌寒く、除湿器を稼働させています。年に1、2度しか使わない除湿器です。エアコンの除湿モードだと寒くなりますが、除湿器では寒くなりません。現代の家は密閉されているので、加湿よりも除湿に気を使った方がいいのではないかと思います。
 
今年はみょうが餅を2、3回作りました。朴葉は使えるのは7月上旬までで、その後はアクが出ると木曽の農家の女性が言われていたので、その後の時期にはミョウガがいいと思うのです。
ミョウガは家の横のやまに立派なのがわやわや生えていて、自分の家のよりずっときれいなので、それを採ってきます。やぶの中に生えているのは丈高く、150㎝ほどまで伸びていて驚きます。ミョウガ1本で葉が7、8枚とれるし、採ってきてから瓶に挿しておけば場所も取らずしばらくもつので便利です。
 
農文協の日本の食生活全集「聞き書 岐阜の食事」には御嵩町のみょうがまんじゅうというのが載っています。小麦粉と米粉を50%半々にしてつくる珍しいもので、蒸し時間が5分ぐらいと書いてあります。写真を見ると葉の色も鮮やかな仕上がりです。
みょうが餅は15分も蒸したら葉が茶色くよれよれになって、食べるときに葉が餅からはがれず面倒なことになるので、先日はその本をお手本に7分ぐらいでやってみました。火も通って緑も鮮やかで、うまくできたと思ったのですが、すぐに固くなってしまいました。蒸し時間が短いと固くなるようです。小麦粉まじりのものと米粉100%のものは違うということです。結論としては、12分がよい。12分までなら葉もそれほどよれよれにならず、色もまだ緑色が残り、餅も軟らかくできるのです。粉をこねるときの水分は、粉と同量の熱湯というレシピが多いですが、少し多めにした方が後になっても硬くなりにくいし、その軟らかめのを冷蔵庫でちょっと冷やすとますますおいしくなるのでよいと思います。
 
作るたびに違う仕上がりになり、やはりしろうとなんだと実感。安定的に上手につくれるのがプロということです。
どんな物事も、簡単に極められないから面白いのだと思います。
 
 
*写真/2019年6月上旬に作ったみょうが餅。蒸し時間12分ぐらい。